朦朧とした意識で岩魚を釣る

SFM

2023年08月29日 21:06

連日、切れ目なく灼熱に焼かれ続けている我が国の民は息も絶え絶えである。
ハワイでは大規模な火災、福島県では汚染水の海洋放出強行。
要するに滅茶苦茶である。

アウトドアレジャーというものは、他人の掌の上で都合よく転がされていると思わなければならない。

さらに言うと、僕はサンマが好きなのであるが、旨いサンマで一杯やることはもう期待できそうにない。
サンマは幻の魚である。

一方、氷河期を生き抜いた岩魚という魚は僕にとってまだ身近な存在である。
けれど、時期が時期である。
全く釣れないこともないだろうけれど、そう釣れるわけでもないだろうというどっちつかずの釣り師の立場。
はっきり言えば、釣りぐらいしか行く所が無いのである。

道中の林道。
ふてぶてしく居座るサルの群れを発見。
辺りは糞だらけである。
はっきり言って汚らしい。
此奴等に比べれば、ツキノワグマの方がまだ品が良い。
「おい、お前ら。道をあけろ。俺、先急いでんだ。」
サルには覇気がよく効く。

前置きが長くなったけれど。
案の定、釣りにくいったらありゃしない。






試行錯誤とか、トライアンドエラーと言えば聞こえはいいけれど。
要するに、沈めたり、しゃくったり。
確信が持てない七転八倒を繰り広げただけである。






泣き尺である。



もう一本。




やはり尺上は出ないネ。








これが釣れ始めちゃったらキリが無い。
お開きである。



これぐらいで勘弁してやるか。
実をいうと、意識が朦朧とする。




藪に蹲っていた二ホンジカが僕に気付く。
写真を撮る間もなく跳ねて行ってしまった。


帰って一杯やろう。






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