鬼女の山里に小雪が舞う

SFM

2017年11月17日 19:21

峠道では、こんな小雪が舞う季節になってしまった。


例によって仕事の合間なのだけれど、このところなぜか忙しい。
本腰を入れて仕事をサボる暇が無い。

この鬼無里というところには昔、紅葉という鬼女が棲みついていたという伝説があって、それがどうにかなっちまって、結局のところ退治されたことになっている。


現代社会にも鬼女の類は随所に見受けられるのではないだろうか。
殊に政界などは、排除したり、秘書に暴行したり、不倫などを致したり、要するに石を投げれば鬼女に当たるほどにゴロゴロ転がっている。

そうは言いつつも、我々の身近なところにも鬼女殿各位は、何食わぬ顔で潜んでいるのだろうと思うのだけれど、そこはあまり波風を立てない方が得策であると僕は思う。

この「歴史的風致形成建造物」のあるお寺が、件の鬼女の菩提寺ということになっている。


聞くところよれば、このお寺には金欲と色欲が漂っているらしいのである。

ときに山村には、絵に描いたよりも現実的なことがしばしば起こる。

要するに、何かにつけて生々しい土地柄なのではないだろうか。

帰りの道中、厚い雲が一瞬切れた。


こんな夜はお湯割りで鍋焼きうどん。


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