釣り師の歴史探訪 第十二弾 壁田城跡と秋刀魚のはらわた
禁漁期の岩魚釣り師は人知れず虚ろな日々を過ごさなければならない。
毎年のことながら、どこか胸中に穴が穿たれたようである。
さて。
歴史探訪シリーズの再開であるが、写真を撮って掲載するだけである。
時代考証や解説などは一切無し。
不勉強ゆえ、歴史を語ることが出来ない岩魚釣り師が繰り広げる客観的かつ無責任なシリーズである。
壁田城跡。
道の荒れ具合から察するところ、殆ど訪ねる人はいないようである。
堀切と思われる溝を縫って登り切ると山城らしい地形。
立地から察するに、相当な要衝だったに違いない。
けれど、雑木が茂り眺望はゼロである。
城跡を少し下ると頗るユニークな名称の池がある。
さて。
秋刀魚は秋の季語にも拘わらず、近頃では値段が高くなって困っちゃうのである。
けれど、この日は運良く見つけた税別120円の新秋刀魚がここにある。
季語などと偉そうなことを言っておきながら俳句をひねることが僕にはできない。
禁漁期の岩魚釣り師ははっきり言って廃人である。
俳人ではないのである。
どれ、最初の一箸。
天使のはらわたよりも秋刀魚のはらわたの方を選びたいと僕は思う。
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