釣り師が作る酒の肴 肩ロースの生ハム
一カ月前に仕込んでおいた肩ロースの塊は熟成と燻煙を経て生ハムとして覚醒した。
仕上がりはどうであるか。
僕は政治家ではない。
自画自賛が下手なのである。
唯一、薄くきれいに切れないのが残念である。
さて、連日のように穏やかならぬこの時世。
とりわけ東京五輪開催を巡る思惑と票読みに群衆の活性が高まってきたようであるが。
僕は釣り師である。
健全なスポーツマン精神はない。
五輪の主役は選手ではない。
選手は道具である。
観衆は養分である。
プレゼンテーションされる毛鉤と釣られる魚の関係である。
オモテなしというものはウラがあるということである。
開催に支障が生じた暁に、人様には言えない理由によって困る立場の人間。
そのあたりが真の主役ではないだろうか。
滅多に無い機会である。
姿を現さないものだろうか。
さて。
せっかく開けたワイン。
早く飲み切っちまおうかね。
関連記事