古代種 モデル プテラノドン
解禁間近。
心が躍る季節。
暦の上では春ということになっているようであるが、山国では焦せらずに地合いを見定める忍耐力が肝心であるから、毛鉤などを巻きつつ、心穏やかに過ごす釣り師がここにいる。
いとをかし。
などと偉そうなことを言いながら、僕が巻く毛鉤には優雅な趣など微塵も感じられない。
まあいい。
毛鉤を咥えるのは魚であって人ではない。
むしろ、実在する羽虫を真似るより、架空のモデルの方が仕事が早くて楽である。
さて。
渡る世間ではあっちもこっちも騒がしい。
あれやこれやと騒がれる側も騒ぐ側も頗るご苦労なことではあるが、解禁前ぐらいは穏やかに過ごすことができないものだろうか。
いとわろしと言わざるを得ない。
などと僕が言うのもどうかと思うけれど、必ずしも男女平等ではないと感じる局面は確かに存在する。
寸暇を惜しみ、足繁く温泉に通う身でありながら、死ぬまで混浴のチャンスに恵まれることはないのであるよ。
まあ、湯舟と釣り場は独り占めに越したことはないけれど。
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