初夏のイワナ・酢締めの小イワシ

SFM

2017年06月11日 19:19

春ゼミが鳴きはじめた。
カジカガエルも鳴きはじめた。
水量も落ち着いた。

他に足りないものは何だろうか。
今日の溪の陽気は爽やか過ぎやしないだろうか。
ジメジメとした、蒸すような空気のイヤらしさが少しばかりあるといいのだが。

あとは僕の釣りの技術ぐらいか。
ほら、最も大切なものが欠けている。

やっぱり出方はまだ本調子じゃなさそうだ。
(ウデにも多分に問題があると思うがネ。)

間もなく出た泣き尺。


何度も測り直してみたけれど、やっぱり尺には足りない。
仮に引っ張ってみても伸びるワケがない。
岩魚はルフィではない。
しかし、ここで事実を歪めるわけにはいかない。
この岩魚は泣き尺である。

あとは八寸クラスが続く。
お腹のゴツゴツした奴は間違いなくセミを食っている。



さてさて、つ抜けにいくつか上乗せをして今日は上がり。

早く温泉に浸かりたい。

そう、今朝入渓した場所で川割りに応じてくれたエサ屋さん。
感謝申し上げます。

浴室の外にシャクナゲ。


先生手製の小イワシの酢締め。


察するところこの先生、こっそり手酌でやるために誂えたたようである。
催促したわけじゃないけれど、僕の目線がよほど物欲しそうに見えちまったのだろうか。
今夜も頂き物だけで一杯(実際には七杯ぐらい)やれちゃうのである。

人間五十年・・・、と少し。
下天の内をくらぶれば、夢幻の如く・・・、
人の世の情けが身に沁みる。

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