今更ながら 岩魚釣りって難しい

SFM

2018年05月28日 20:37

この川はわりと開けた渓相だから、キャスティングにはほとんど支障が無い。
さらに、岩魚だけはいくらでもいる。
それなら、いくらでも釣れるのかと言うと、そういうワケでもない。
高地の山岳渓流としては、名うての激戦区なのである。



時にはこういう川でも釣らなければならない。

加えて、過去の成功体験から抜け出せず、同じことを繰り返す釣り師をなぜか憎めない。
僕はそう思う。

この川の岩魚の種としての貴重さは重々承知ではあるけれど、流れる毛鉤のすぐ脇で飛沫が上がったりすると、釣り師としては少しばかり小憎ったらしく思えるのが人情ではないだろうか。

ときどき掛かるのはこんな木っ端岩魚である。





長年、谷底ばかりを渡り歩いてきた釣り師だから、財力に恵まれないのは致し方無いけれど、せめて釣果ぐらいは恵まれたいと願うところであるのだが。


傍らでサオを振るのは、風呂場のKONちゃんであるが、この日は釣り場のKONちゃんなのである。



時折聞こえる、「あ、いけね。」とか、「マジィ?」などという叫び声を察するに、やはり状況は芳しくないに違いない。
持ち前の腰痛は小康状態であるらしい。


どうにかこうにか許容範囲。



唯一のライズの主。
ライズが取れるとやっぱり嬉しい。



まあいい。
この日はここで見切る。


足元で寛いでいた山椒魚。



余談であるが、ある溪の源頭で下戸のクセにこれを丸呑みした若い釣り師がいた。
その後、強化されたのが精力なのか知力なのか僕の知るところではない。


脱渓して林道を歩くKONちゃん。
この笑顔が多くの人々を救う。



ネマガリダケを物色しているようである。


何はともあれ、釣りの後はこの温泉。
僕はこれに救われる。



勇気を出して第一のビール





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