ダラけきった岩魚釣り
この日の岩魚たちはとりあえず毛鉤に寄っては来るけれど、ほとんどが水中で反転して帰っちゃうのである。
まあいい。
そのあたりは予想通りである。
そうなると、フックサイズやフライパターンがどうだとか、プレゼンテーションが云々などと、事前に対策を講じるべきなのだけれど、実際のところ何をしたところでダメなものはダメかもしれない。
要するに成り行きに委ねるのである。
実のところ、不器用な釣り師には選択肢の持ち合わせがないのである。
成り行きで掛かった不運な岩魚たち。
どれも掛かりが浅いだけに、彼らの無念さは察するに余りある。
さて。
本来であればこの川はB場ちゃんの独壇場である。
いっその事、B場川と名付けても構わないと思うところであるが、この日は彼も苦慮しているようである。
相も変わらず白昼の焚火。
この蜂の巣は立ち位置の頭上にあるから、以前に石などを投げて半壊の打撃を与えたのだけれど速やかに復旧されちゃっている。
釣り場の安全というものは他人任せには出来ないから、いずれ抜本的な対処をしなければならない。
そうは言っても、蜂に刺されるのは嫌である。
車に轢かれた蛇の死骸。
小動物や鳥には御馳走である。
ダラけきった釣り師は蛇の死骸を素通りしていつものやつ。
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