クマと釣り師の譲り合い
入渓早々。
見つけちゃったのがこれである。
新しいネ。
まだ近くにいるに違いない。
遅い梅雨明けに加えて過酷な暑さ。
このところ、クマの機嫌が良い筈がないことは凡その察しがつく。
世間ではクマが出没する度にいちいち大騒ぎをしているようであるが、そもそもクマのいるところに出向いているのである。
住宅地に犬や猫がいるように、山中にいるのはクマやイノシシである。
出るなと言う方が無理である。
さて、本題。
こんな時はクマの気配を探りつつ、微量の覇気を放ちながら釣ればよろしい。
けれど、釣れてくるのはどれも年端もいかぬ木っ端岩魚。
そうは言っても、時期が時期。
あまり我儘を言うとクマに怒られそうである。
昼前。
お世辞にも型揃いとは言い難いけれど。
結果はともあれ努力はしたということで。
要するにそういうことなのである。
午後は天気が崩れることになっている。
少し早めに店仕舞い。
せっかくの貸切露天風呂。
出来ることなら。
混浴などを致すのはさぞかしと思うところであるが、クマとの境目が曖昧な岩魚釣り師には無理である。
本投稿は野生動物との接触を推奨するものではありません。
入山ならびに入渓にあたっては自己責任でご判断頂きますようお願い申し上げます。
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