偶然の産物 禁漁直前の尺岩魚

SFM

2022年09月27日 19:57

今期の最終釣行は台風が過ぎた翌日。
上流域では水が引けるのが早い。



相方はB場ちゃんである。
相変わらずの咥え煙草。



ここは今年の春に、高齢者でも釣りが出来るようにと、二人で藪を刈ったりロープを設置するなど、ルートを整備したところであるが、当の高齢者たちが入渓することは叶わなかった。




水温は概ね適正な範囲に収まり、秋の荒食いに期待が高まる。


ところが、半日やって釣果は小岩魚一匹である。



B場ちゃんの釣果も一匹である。


つい、煙草の本数が増える。




これでは長い禁漁期を悶々と過ごさなければならない。
多少なりとも状況を変えておく必要がある。

そこで、渓魚の声に真摯に耳を傾け、丁寧なプレゼンテーションに向けて最大限の努力をする。
などと言うのは偽善者の台詞である。

正直者の釣り師としては覇気を使わざるを得ない。



致し方無く放った覇気であるが、効き目は今一つ。
釣り師として不徳の致すところである。

九寸以上、泣き尺未満が一本。


尺超えが一本。



この日に釣れたのはこれだけである。


最後に尺岩魚が釣れたのはいいとしても、偶然の産物かも知れないのである。
もっと確実に数が揃うに越したことはない。

複雑な心境で釣りを終える。


帰路。
さっきまで無かったこの足跡。



若グマと思われるが、通過したのはつい今しがたに違いない。



秋の一日が終わる。





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