残雪の黒斑山・外輪山周回

SFM

2017年04月23日 19:17

桜の花の盛りではあるけれど、山はまだ冬を引きずっている。
僕も冬の間の怠け癖が染み付いてしまって、立て直しは容易ではない。
そろそろ山を歩かなくてはならない。
渓の盛期までに体を戻しておかなくてはならない。

この日は黒斑山へ出向いて外輪山を一回りすることにした。

ここは歩き始めの地点で二千メートルの標高がある。
樹林帯とガレ場を繰り返しながら登っていくと・・・。

ほら、出た。


浅間山という山は、なんだか生き物みたいだ。
火山だからそう感じてしまうのだろうか。

ここはトーミの頭。


これから歩く賽の河原と外輪山。


雲の上の八ヶ岳。


草すべりを下る。
人の踏み跡は無い。
カモシカの足跡に惑わされてはいけない。

下り始めて外輪山を見上げる。


この空の色をご覧になって、僕の日頃の行いをご想像頂けませんかね。


雪は締まっていて、思いのほか歩きやすい。
樹林帯をショートカットしよう。
今日の賽の河原は僕が一人占めだ。


この岩塊の奥にJバンドがある。


Jバンドの登り。
この岩の感触を僕は好きだ。
時々、振り返ると高度を上げるごとに浅間山の見え方が変わる。


登りきって鋸岳。


仙人岳から蛇骨岳の気持ちのいい稜線歩き。
この区間から眺める浅間山は特に秀逸かと思う。


蛇骨岳でお昼ご飯にしよう。


この噴煙をご覧頂きたい。
浅間山が煙を吐くのであるから、ここで僕も一本煙草を喫う。
生きててよかった。と思う。


右手には四阿山。
今度行こう。


さて、黒斑山頂へは樹林帯の中を歩くのである。
まだけっこうある。
ご飯を食べたら歩くのが嫌になってきた。


黒斑山頂。

この時、珍しく客は僕が一人である。
いつもは足の踏み場が無い程なのだけれど。


帰りは中コースで下ろう。


帰りの道中に立ち寄った温泉施設でサウナにも入ったのであるが、この日は帰宅するなり缶チューハイを乾き物でやりたくなった。


たったこれだけで、未練なく成仏出来るのである。
これほど安上がりな男が他にいるだろうか。

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