老眼世代が行く秋の源流紀行 後編 B場川
一夜明けて。
ここで登場するのがくまモンキーである。
実物である。
山国の釣り師にはどこか眩しい。
この日はB場川。
魚影が濃く、それ以上にツキノワグマの生息密度が濃い小渓流である。
要するに人生の谷底と思えばよろしい。
はっきり言えば、まっとうな人間の来るところではないのである。
くまモンキーで入渓したkaz13さん。
低い活性の中で釣果を重ねる。
一方、この釣り師とツキノワグマの境目は曖昧である。
さっそくKaz13さんに教わった渓魚の写真の撮り方を真似してみたのであるが。
これでいいのだろうか。
(魚体に触れることに関わるご指摘には、事前に適切な処置を施しつつ、電光石火の如き速やかなリリース。経験豊富な貴方サマ、野暮は言いっこ無しですゼ。)
見てもらったところ、これではいけないそうで、魚体の向きや角度が違うらしいのである。
写真を撮り直すには岩魚を釣り直さなければならないのであるが、そんな時ほど釣れなくなるのが世の常である。
このような経験をお持ちの諸氏はさぞ多いことと思いたい。
最後に貴重な良型を取ったkaz13さん。
ここでお開き。
釣りの後はこうでなきゃいけない。
釣り師の一日は長いけれど、そう簡単には終わらない。
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