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2024年08月18日

この際 釣れてくれれば何でもいい

敗戦の日が過ぎ、送り盆を終え、台風が遠ざかる。

連日の猛暑。
はっきり言って、家から出るのが怖い。

夏休みの思い出に、水辺で小魚やザリガニと戯れるなんて幻想である。
死んじまう。

悶々と過ごさざるを得ない釣り師たちは世に数多だろうけれど、渓魚たちの機嫌だって相当に悪いに違いない。


最悪の時代。
最悪の季節であるが。
それでも思うところあって、標高の高そうな沢筋に潜り込む。



車で行けない場所ではないけれど、敢えて単車で出掛けてみる。
多少なりとも気分を変えておかないと、生きる目的を見失いそうである。


釣れそうな大場所ではまず釣れなくて、釣れそうにないセコイ場所を流していると、何かの拍子に小マスが掛かってくる。







要するに幼魚ばかりである。








どうせ幼魚ぐらいしか釣れないだろうと諦めていると、稀にそれなりの型が掛かることもある。
つい、持っていかれそうになって、我に返る。








岩魚が釣れた。
2匹だけ。






長い沈黙の時間が過ぎて、忘れた頃に釣れてきた太いニジマス。




時期も時期だし、今日はこれぐらいで勘弁してやるか。



ビールが冷えている。





  


2024年08月13日

稚魚でもいいから釣ってやる

不平不満を並べたところで和らぐことがないのが昨今の暑さである。
釣果が良かろうと悪かろうと、寡黙に釣りをしなければならない。


相方はB場ちゃんである。



かつて、共に溪を跋扈した釣友たちの大方は老朽化が著しく、溪に立つ足取りが覚束なくなってしまったけれど、この男だけは現在も五体満足なのである。


さて、始めようか。



予想通りと言えば予想通り。
そこは仕方がない。











努めて淡々と釣りつつ、相方も淡々と釣っていると気持ちが和む。








そう大物ではないにしても、こんな日に何かの間違じゃないか。
などと思えてきちゃう。








スーパーの鮮魚売り場で見かけるサイズ感そのもの。





近年では、魚介類に限らず食材の価格が高止まりしているから、ニジマスが高級魚になる日が来るのだろうか。



午後からの暑さはとりわけ堪えそうである。
枝沢のさらに枝沢に潜り込んで冷たい水で足元を冷やす。








手元に飛んで来ちゃいそうな小岩魚である。
気を付けて合わせなければならない。








さて、10匹ずつ釣ったらお開きにしようかね。

脱渓もそう楽な道中でもなさそうであるよ。






帰りに一風呂浴びて行こう。
  


2024年08月04日

岩魚を釣らずにマスを釣る

人類が適応できる限界を超えそうな酷暑の日々。

ほんの一時の愉悦を得るべく日陰を渡り歩く。

朝露なのか、植物が発散する水分なのか、入渓するまでに下半身がびしょびしょになる。
まあいい。どうせ濡れるわけである。





流れる毛鉤の近くが時折キラリと光る。

釣れてくるのはニジマスの稚魚や幼魚たち。








それでも根気よくやっていると、口先の尖ったけっこうなニジマスが混じる。
















これぐらいのニジマスをを1匹釣るためには、稚魚を何匹も釣らなければならない。

やはり、圧倒的多数を占めるのは稚魚たちである。

水面下では、ほんの少数の富裕層と、それを支える多数の貧困層で成り立っており、中間層は不在らしいのである。











因みにであるが、ニジマスは全身全霊で引きまくるから、けっこうクタクタになりがちで、放す前に蘇生させてやらないと流されちゃいそうである。
要するに、世話が焼けるのである。



さて、そろそろお開きである。

実を言うと、夕方には地元の夏祭りに顔を出さなければならないのである。


そうは言っても、この暑さである。
本当にやるつもりだろうかと、僕としては思うわけであるが、一度始めてしまうと、そう簡単にやめられなくなってしまうのは、地域の行事も戦争とよく似ている。

いずれ、誰かが熱中症で搬送でもされた暁には、多少なりとも改善されるかも知れないがね。