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2023年06月18日

ハルゼミの季節

この溪の頭上は樹木のトンネル。
木漏れ日が水面でキラキラする。




過去の成功体験大事なことだと思うがネから抜け出せない僕にとって何より肝心なことは其処彼処で鳴くハルゼミ。

どれどれ。





散々毛鉤の周りを泳ぎ回っておきながら、結局は帰っていく岩魚がやけに目に付く。






まだ暑さに身体が慣れていない我が国の民は、この日も熱中症対策を怠らずに生き抜かざるを得ないようであるが、僕が佇む溪の空気はやけに爽やかである。

けれど、この心地良さは渓魚たちにとって頗る居心地が悪く、僕には不快なこと極まりない湿った空気感の日柄にこそ弾けたくなっちゃうのが彼等の生態系らしいのである。

要するに、カップ麵ではなく、素麺が食べたくなる陽気でなければいけないのである。














そうは言っても、ここまで来てしまったものは今更ながら仕方がない。








まあ。今回はこれぐらいで勘弁してやるか。






いずれ、フタスジモンカゲロウが湧くだろう。



  


2023年06月04日

台風通過翌日の溪で

太平洋側に線状降水帯を発生させた台風2号。
被災された地域におかれては、心よりお見舞いを申し上げると共に、関係各所の速やかな支援を願うところである。

全ての行政がそうだとは言わないけれど、被災地に住んでいると、我が地域の地方自治体は典型的な検討使であり、時間軸を巧みに使い、物事をうやむやにすることにかけてはプロであることがよくわかっちゃうのである。

因みにであるが、国政では暑い夏がさらに暑くなりそうである。
与野党ともに、解散総選挙が既定路線との認識に基づき、そのあたりの準備を抜かりなく始めたようである。

さて、長雨の翌朝の溪。
けっこうな増水。




渡渉には骨が折れるけれど、骨折するわけではなく、要するに死ぬほどのこともなさそうである。

そもそも釣りに出掛けて遭難したり死んだりするようでは釣り師失格である。




大して釣れないまでも、全く釣れないこともないだろうと控えめな読みの裏で、ささ濁りの増水で大釣りした過去の経験にしがみつきたくなるのも釣り師の浅ましさではないだろうか。

本音を言うと、釣果はさておき、ハルゼミが食われ初めるこの時期を逃したくないのである。










犯人は木々の枝を揺らす風。

これが吹くと渓魚たちが怯えて底に貼りつくという説を改めて実感する。

要するに、釣りにくいと言いたいのであるが、わざわざ入渓しておいて一匹も釣れませんでしたでは済まされないのが釣り師の責任というものである。









逆境の中で魚を掛けるのはしんどい。








冷たい風は止まない。








体が冷えちまった。
早く湯舟に浸かりたい。






後から聞く所によると、別の溪に出向いたB場ちゃんとA原ちゃんは、九寸越を何本か釣ったらしい。