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2018年11月28日

他愛の無い釣り師たちの休日

KONちゃんと待ち合わせたのはここである。



この店の中華そばを僕如きがいちいち説明するのは忍びない。
ご自身でご堪能いただくべき一杯かと思う。


開店時刻は11時半であるが、万難を排して5分前には着いていなければならない。
これは基本中の基本である。

ところが、口を酸っぱくして言い聞かせたにも拘わらず、彼は持ち前の笑顔でいとも容易く遅刻をやってのけた。



敢えて多くは語るまい。

そのあたり、N井サンの流儀には程遠い。
今後の精進に期待したいところである。



さて、温泉場にあるこの共同浴場。
この地域に暮らす人たち専用の風呂場である。



一般客には開放されていないのだけれど、今回は特別な許可を得て潜入することに成功したのである。





昼下がり。
内湯に浸かるこの人物。



それはそれで良しとしなければならないところではあるけれど。

仮にこれが、妙齢とは言わないまでも、要するに頃合いを見計らったようなご婦人であればどうであろうか。
などと考えるのはごく自然な成り行きであると僕は思う。

まあいい、敢えて多くは語るまい。



風呂から上がったKONちゃんが蕎麦を打つ。



さて、今年の蕎麦事情であるが。
新蕎麦の流通が滞っていて、なかなか入荷の見通しが立たなかったのだけれど、漸く信州産の取り扱いが始まったところである。

例年では9月になると、北海道産のキタワセが出回るのだけれど、今年は天候不順や災害などが原因で生産現場は多大な打撃を受けたそうである。
キタワセという品種は、生産量、価格、品質などが常に安定しているところが持ち味で、要するにとても扱いやすい蕎麦粉なのである。
来年の回復に期待したいところである。


今年の新蕎麦。
肝心の香りはいかがであろうか。

そのあたりはまたの機会に。



帰り際に師が仕立ててくれた信州サーモンの腹身のマリネ。
合掌。



盛り付けのセンスの無さに限っては、僕の不徳の致すところである。
  


Posted by SFM at 19:59Comments(0)釣り師の日常

2018年11月25日

川に刺さってみたけれど

今回もC&R千曲川冬季ニジマス釣り場である。




先週はサンダル履きのような軽装でやってみたところ、けっこう立ち位置が限られる。

そんなこともあって、この日はウェーダーを履いて立ち込んだりして広範囲を探ってみることにしたのであるが、どうにもお日柄がよろしくない。

忘れた頃にアタリがあるのだけれど、なかなか手元に手繰り寄せるところまで辿り着かない。




この日の朝は冷えた。
戸隠連峰から高妻山を眺めながら黙々とサオを振る。



この努力が報われるのはいつになるのだろうか。



余談であるが、この煮込みうどんの原価は50円に満たない。
カップ麵の凡そ半値以下である。



真のコスト削減とは、自身の身を切るところから始めなければならない。
例えばであるが、カルロス・ゴーンなどにはこのうどんを作ることはできない。
敢えて多くは語るまい。



ここで根がかりのような重苦しいアタリ。
何故かイヤな予感。

浮かせてみると予感が的中。




要するにこういうことなのである。



けれど、ニゴイに罪は無い。
むしろ、釣り師として不徳の致すところである。
敢えて多くは語るまい。


川筋の風に当たり続けた身体を、慎ましく湯舟に沈める。








アブラビレに恵まれない、人生にはそんな日があってもいいじゃないか。




  


2018年11月23日

横川の蛇石 枯葉が積もる昼下がり

天竜川に横川という支流があって、その上流には蛇石という岩脈があることを知ったのは30年以上昔のことである。

増水時は川底に沈んでいて、減水したときしか見ることが出来ないとも聞いたこともある。

けれど、なかなか訪ねる機会が無いままでいた。


この日は出先での仕事を手早く片付けてはみたものの、そそくさと職場に戻ってみたところでどうせロクなことは無い。
それなら横川渓谷に立ち寄って、一度ぐらいは件の蛇石を見物しておくべきではないだろうか。

大人の道草である。




蛇石という名称から察するところ、蛇紋岩の露呈した岩塊などと思いがちだけれど、そういうわけではない。

説明書きによれば、ここの基岩は粘板岩であるが,たまたま帯状(蛇状)の閃緑岩が入り込んだところに、さらに石英の筋が出来たのだそうである。

そんなわけで、蛇がのたくっているように見えるのである。





このあたりが蛇腹の核心部ではないかと思う。




写真ではうまくお伝え出来ないけれど、けっこうな大蛇である。





川縁はキャンプ場になっている。





今夜はおでんでお湯割りをやろうかね。
  


Posted by SFM at 16:28Comments(0)釣り師の日常

2018年11月19日

沈めて引く! 千曲川冬季ニジマス釣り場

この日のお題は、先週に道草ついでに立ち寄った千曲川のC&R冬季ニジマス釣り場である。

人目を忍ぶ深山幽谷の渓師としては、本流の釣りには甚だ疎いのだけれど、一度ぐらいはやってみてもいいのではないだろうか。

この日もルアー師が並んでサオを振っているが、僕は一貫して沈めて引くと決めたのである。



とりあえず、手持ちのラインで沈めるには7番のシューティングヘッドからしか持ち合わせが無い。
牛刀をもって鶏を割くように思えるのだけれど、そんな台詞は魚を掛けてから吐くのが筋というものである。


そんなわけで、沈めちゃ引きを繰り返すのだけれど、要するに掠りもしないのである。
放流マスとは言うけれど、僕にはどうにも荷が重い。

この類の釣りは、釣果はさておき、シュートする度に内心秘かに愉悦を感じることができるロングキャストの名手でなければ続かないのではないだろうか。
などと思うのは僕の雑念で、拙い技術の裏返しである。


さて、このおっさんが釣った鯉は5kg越えである。





9月に釣った鯉は98cmあって、10kgを超えていたそうである。
聞くところによると、本流にはそんなのがうようよしているらしいのである。



お昼ご飯の後に、ダメ元で対岸に移動してやってみたところ、程無くしてゴンゴンッときて、首を振った。
要するにマスが掛かった。
しめしめと思いつつ引き寄せてきて、ハリを外そうとしたら逃げられてしまった。
下品な笑みはあえなく消える。



まあいい。
タイプⅡでタナが取れることがわかった。
たちこめる暗雲にほんの一筋だけ、光明が差した。

こうなると、ついついドロッパーまでつけちゃう欲深さが釣り師の業というものである。

次に掛かったのは7番ロッドを持って行かれそうな引き方をしたのだけれど、魚体が見える前にバレてしまった。
手繰り寄せてみると、ドロッパーを結んだイトが切られている。
おそらく特大のコクチバスかニゴイではないかと思う。

その後も2匹続けてバラシ。

4匹掛けて取れたのはゼロである。
ここはキャッチ&リリース区間である。
リリースするためにはキャッチしなければならない。


アタリが遠のく。
そろそろ切り上げて温泉に入りたいけれど、このまま帰るには忍びない。

そんな事を思っていると5匹目がゴンゴンッと来た。
これをバラしては釣り師失格である。
あまり使いたくはなかったのだけれど、これを取るには仕方が無い。
背に腹は代えられないから、覇王色の覇気を飛ばして魚を大人しくさせる。



ドロッパーを食ったニジマス。
つけておいて良かった。




これで漸く温泉に入れる。






酒器に揺蕩うこの解放感は写真には撮れないけれど。
醸しているのはたった1匹の放流マスである。


  


2018年11月16日

冬用タイヤの履き替え エア漏れの補修

雪が降るにはまだ少し間があるけれど、冬用タイヤの履き替えは切羽詰まってやるよりも、やれるときにやっておいた方がいいと僕は思う。

そんなわけで、さっそく履き替えてみたところ、クセの悪いタイヤが一本あって、タイヤとホイールの間から、よくよく注意していないと気付かない程度ではあるが、ほんの僅かに空気が漏れているようなのである。
要するに始末が悪い漏れ方である。




聞くところによると、タイヤと接する部分のホイールの荒れが原因で、基本的には4本組みでの買い替えを勧められるらしい。
そのあたり、現代社会の常であるとわかっちゃいるけれど、そうなると社会的弱者の僕としては打撃が大き過ぎて困っちゃうのである。
ふるさと納税の返礼品の恩恵などにシノギを削っておられる諸氏にとっては痛くも痒くもないだろうけれど、要するにそういう事なのである。



ここで登場するのが釣友のKONちゃんである。
何故か彼の守備範囲はそれなりに広い。



彼によると、本来はタイヤチューブを入れればいいのだけれど、昨今ではチューブが入手できないそうである。
そこで彼は問題のタイヤを預かって行って、ビードシーラーとかいう接着剤とサンドペーパーを使ってどうにか補修してくれたようである。



蛇の道は蛇である。

さらに、持つべきものは釣友なのである。


少しの間、注意しながら乗ってみて、様子をみないことには空気の漏れが止まったかどうかはわからないそうだけれど、当面のところはこれで治まっていてほしいと願うところである。

あと、2年ぐらいはもってくれないだろうか。

合掌。

  


Posted by SFM at 20:25Comments(0)釣り師の日常

2018年11月11日

C&R冬季ニジマス釣り場と温泉 釣り師たちの里山歩きは道草三昧

子檀嶺岳などを歩いてみようと、釣友のB場ちゃんと連れ立って川沿いの道を向かう道中。

釣り人が並ぶ河原に立ち寄ってみたのはほんの気まぐれである。


源流志向の岩魚釣り師は世情に疎いから、ここがC&R区間になっていたことを、この時初めて知るのである。





聞くところによると、「釣-リズム信州」という地域活性化に向けた取り組みで、県の補助金を活用した事業なのだそうである。
昨年から実施しており、3年間やってみることになっているそうである。

ぶらぶらと見物などをしている僕たちに気さくに話かけ、漁場をとりまく現状を丁寧に説明してくれたのは、漁協の理事と思しき御仁と、この事業の立ち上げに携わったO澤さんである。


つい、時間を忘れて話しているうちに、O澤さんとは数年前にある渓で出会っていたことが判明する。
ここで僕は釣り師の縁というものに感じ入るのである。

O澤さんは、その筋では相当なbig-shotのようである。




この日のお題は子檀嶺岳。
形のいい里山である。



登るのはさして時間がかからないから頗る気楽である。



程無く山頂。




塩田平。
余談であるが、ここは「信州の鎌倉」ということになっている。
名称を考案して広めたのは、当時の上田市の職員で商工観光部観光課の責任者である。
昔、本人が講演会で話していたことだから多分間違い無いと思う。




先週登った浅間山とB場ちゃん。
敢えて多くは語るまい。




この辺りでは地面から大変なお宝が出るに違いない。
そうでなければ止め山にする理由が無い。






さて、山里にある温泉場。






僕は共同浴場のような風呂場が好きなのである。




これが効能書きであるが、僕の体にどんな変化が表れるのか楽しみである。




こんなに安くていいのだろうか。



つい、心配になって、番台のお姉さんに聞いてみたところ、利用客が多いから湯銭が安くても大丈夫で、さらに組合員はタダなのだそうである。
その上、集計してみると、組合員各位には相応の分け前が分配されるそうである。

このお湯に適した入浴時間は30分以内だそうであるから、回転率も良いに違いない。

かくいうお姉さんも、ここのお湯が気に入って通いつめるうちに、番台に座る側になっちゃったそうである。

肝心の泉質はどうであろうか。
僕などがいちいち能書きを並べたてるのは野暮である。
入れ替わり立ち代わり、利用客が絶えないことをご覧いただくだけでお察し願えることと思う。

さらに聞けば、湯量が豊富で、加温したり水を足したりしなくてもいいらしいから、燃料費や水代もかからないに違いない。

某合衆国の大統領がどう喚いたところで、このお湯は素知らぬ顔でこんこんと湧出して利用客を癒し続けるのである。



風呂上がりに見返りの塔。





道草三昧の一日。
陽が落ちるのが早い。


  


Posted by SFM at 16:35Comments(2)トレッキング

2018年11月06日

釣り師にも妥協できないことがある

渓流釣りは禁漁になればイヤでも区切りをつけなければならない。

けれど、フライキャスティングというものは年中無休のようなもので、どうにも見切りのつけどころが無くて、要するにキリが無いところが困るのである。



これをサボると高いツケが回って来る。

現実的には低番手のラインでほんの小魚を掛けることの方が多いから、わざわざ好き好んで大袈裟なラインを振っているわけではないけれど、これをやっておくと、ゲーム性が全く別物に思えてくるから、ついキャスティングに依存したくなる。
この未練がましさは言葉ではうまく説明できない。
運悪く経験してしまった釣り師だけが味わう感覚ではないだろうか。
知らずにいた方が人は幸せでいられるとも思う。



それはそれとしてであるけれど。

久しぶりに蕎麦を打ってみたところ、打つほどに、さらに上のステージがあるようで、これもこれでいくらやってもキリが無いところがフライキャスティングによく似ている。



好きな時に蕎麦を打って手繰れると言えば確かにそうだけれど、打ち手としては常に釈然としない蟠りを抱え込まなくてはならない。
要するに不幸の始まりである。
殊に蕎麦好きの諸氏におかれては、蕎麦打ちなどに手を染めない方がよろしい。
蕎麦店の暖簾を潜る楽しみは失われる。



加えて、今年の天候は蕎麦にとってはあまり良くなかったらしいから、新蕎麦の流通が滞っているらしいのである。
もしかしたら、水面下での取引は行われているかもしれないけれど、要するにそういうことなのである。

おそらく、今後は玄蕎麦の価格がさらに高騰するに違いない。

禁漁期。
キャスティング技術に加えて、蕎麦粉の品質や相場にまで心を砕かなくてはならない。

いつの時代も釣り師の気苦労は絶えないのである。

  


Posted by SFM at 19:56Comments(2)釣り師の日常

2018年11月04日

久しぶりの浅間山 釣り師たちの外輪山巡り

文化の日。
前日までどこに出向こうか精査を重ねた末、この秋に登山規制が引き下げられて、前掛山まで入山できることになった浅間山にしたのは、積雪などの安全性を踏まえた消去法の結果である。





相方は活火山がよく似合う自称愛煙家のB場ちゃんである。

釣友たちが各々身体に不具合を抱え始めて、次第に退かざるを得ない中にあって、どうにか生き残っているのが喫煙者であるB場ちゃんと僕なのである。




せっかく登ってきたトーミの頭ではあるけれど、草すべりの急坂を下って浅間山の斜面に取り付く。







冷たい風に煽られながら、よちよちとザレ場を避難シェルターまで登って来ると、釜山と前掛山が登場する。






B場ちゃんが喫う煙草の煙と釜山の噴煙に挟まれて、僕も致し方なく煙草を喫わなければならない。






前掛山山頂。
ここは偏西風の通り道でもあるらしい。



せっかくの山頂ではあるけれど、この強風ではとても長居など出来るわけがない。
早々に退散しなければ命にかかわる。
この風を写真に撮れないのがもどかしい。







下るのはいいけれど、外輪山をもう一度登り返さなければ帰ることができない。



この日の行程は、登りと下りが三回必要なのである。


Jバンドの手前でお昼ご飯。
おにぎりと熱々の煮込みうどんである。



このうどんは一玉税別19円であるから、具材やめんつゆのほうが高いのではないだろうか。



Jバンドを詰めて鋸岳で煙草を喫うB場ちゃんであるが、僕は我慢をするのである。




せっかくの野鳥なのに、僕には名前もわからない。




仙人岳



蛇骨岳。




黒斑山。




最後にきれいな晴れ間が出る。




今朝通ったトーミの頭。
この先から下山





嬬恋村から一日かけて歩き回った浅間山と黒斑山を振り返る。





この温泉は、一日中風に吹かれ続けた身体がよくほぐれる。



朝の暗いうちから夕方暗くなるまで苦行に付き合ってくれたB場ちゃんに敬意を払いつつ。


  


Posted by SFM at 16:24Comments(2)トレッキング

2018年11月01日

釣り師の追憶 紅葉の奥裾花渓谷 

この日は山深い奥裾花渓谷まで出向いて来たのだけれど、一応は曲がりなりにも仕事である。
ありがたいことに、紅葉の季節を見計らって声を掛けてくれたに違いない。
世は情けである。



仕事は手早く片付ければよろしい。

実際には仕事より、紅葉を眺めて過ごす時間の方が長くなるのは致し方のないことである。

平日だから見物客も少ない。







この川の溪相はとても立派である。



それなら魚影も濃いと思いたいところだけれど、実はそういうわけでもない。
沢屋が詰める本谷では話が違ってくるだろうけれど、このあたりでは胸ビレが溶けてしまった岩魚、下流では尾ビレがすり減ったヤマメなどの成魚を放流して、釣り切ったら次の放流までお待ちくださいという川だったのである。



当時の知人から誘われるままに通ってみたのは20年以上も昔の話。

漁場管理者によくない噂が絶えないこともあって、どうにも足が向かなくなってしまったことも今になれば懐かしい。

僕に限っては、この川でサオを振ることはもう無いと思うけれど、近年ではどんな釣り場になっているのだろうか。


山の向こう側は塩の道。
冬が長いところである。
間もなく小雪が舞う季節。




さて、TVのニュースによると、都心の一角では商業戦略に煽られた仮装集団が暴徒化しているから、機動隊なども含めて多額の公費を投入して厳重な警戒をしているようである。

それなら、いずれ新国立競技場が竣工した暁には、SNSなどを駆使して仮装集団を場内におびき寄せておいて、閉じ込めた上で、乱痴気騒ぎやバトルロイヤルでも好きにさせておけばよろしい。
うまく煽ってやりさえすれば、興業収益などが期待できるかもしれない。

ヒト、モノ、カネ。
負の遺産の活用法としてはお誂え向きであると思うのであるが、いかがであろうか。


  


Posted by SFM at 21:18Comments(0)釣り師の日常