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2023年08月29日

朦朧とした意識で岩魚を釣る

連日、切れ目なく灼熱に焼かれ続けている我が国の民は息も絶え絶えである。
ハワイでは大規模な火災、福島県では汚染水の海洋放出強行。
要するに滅茶苦茶である。

アウトドアレジャーというものは、他人の掌の上で都合よく転がされていると思わなければならない。

さらに言うと、僕はサンマが好きなのであるが、旨いサンマで一杯やることはもう期待できそうにない。
サンマは幻の魚である。

一方、氷河期を生き抜いた岩魚という魚は僕にとってまだ身近な存在である。
けれど、時期が時期である。
全く釣れないこともないだろうけれど、そう釣れるわけでもないだろうというどっちつかずの釣り師の立場。
はっきり言えば、釣りぐらいしか行く所が無いのである。

道中の林道。
ふてぶてしく居座るサルの群れを発見。
辺りは糞だらけである。
はっきり言って汚らしい。
此奴等に比べれば、ツキノワグマの方がまだ品が良い。
「おい、お前ら。道をあけろ。俺、先急いでんだ。」
サルには覇気がよく効く。

前置きが長くなったけれど。
案の定、釣りにくいったらありゃしない。






試行錯誤とか、トライアンドエラーと言えば聞こえはいいけれど。
要するに、沈めたり、しゃくったり。
確信が持てない七転八倒を繰り広げただけである。






泣き尺である。



もう一本。




やはり尺上は出ないネ。








これが釣れ始めちゃったらキリが無い。
お開きである。



これぐらいで勘弁してやるか。
実をいうと、意識が朦朧とする。




藪に蹲っていた二ホンジカが僕に気付く。
写真を撮る間もなく跳ねて行ってしまった。


帰って一杯やろう。





  


2023年08月13日

台風が来る前に釣っちまえ。

広島の日、長崎の日が過ぎ、間もなく敗戦の日を迎える。
終わりの見えない猛暑に加え、台風を二つも相手にしなければならない。

我が祖国は連日の如く被災し続けているわけで、軍事費拡大やマイナ保険証などに精を出しているヒマなどないのである。

迎え盆の前日。因みに迎え盆はkaz13氏の誕生日、しかも還暦らしい。
下界の熱気が谷底にまで流れ込んで来そうで、釣り師としては心中穏やかではない。

全く釣れないこともないと思うけれど、過度な期待はせず、どこか投げやりな姿勢で入渓せざるを得ない。


付き場は徹底して無反応。
そこで、わざと釣れそうにないところにプレゼンテーションをすると何故か岩魚が釣れてくる。








これまで経験したことのない逆張りの釣りである。

スレ掛かりも含め、偶然の産物を拾い歩く心境。










予想に反して泣き尺。







ネチネチと釣果を重ねるB場ちゃん。
この日のクセを早々と読み取ったに違いない。








あまり細かい事を言うのはどうかと思うけれど、もう少し背筋を伸ばして取り込めないものだろうか。



まあ、単純に絵面の問題であるが、折角の良型である。





釣り終えてみれば釣果はきれいに二等分。
口で言うのは簡単だけれど、それができる相方はこの男ぐらいではないだろうか。


沢筋から離れる刹那。
息苦しい暑さの予感。




辛い夏はまだ続く。


  


2023年08月07日

スレでもいいから掛けてやる

沢靴越しに伝わってくる生温い水温。
はっきり言って気色が悪い。

渓魚たちにとっては命に係わる危険な暑さである。

水面下においても不要不急の外出は極力控えるべきであるが、時折毛鉤に掛かるのは堪え切れずにのこのこと出歩く岩魚たちである。











大半は口の外側やヒレなど、要するにスレ掛かりである。
釈然としないけれど、食わないものは仕方がない。








出掛けに師匠が持たせてくれた温泉卵。




これが釣れ始めると釣っても釣ってもキリがない。
お開きである。






疲れるとわかっていて来るのは億劫だけれど、暑いとわかっていて帰るのはもっと億劫である。






立ち寄った温泉宿は留守である。
勝手に上がり込んで露天風呂を独り占め。