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2022年01月23日

岩魚釣り師の雪降ろし

季節は厳冬。
例年にない降雪に右往左往する日々。

雪など放っておいても春になればいずれ溶けるというのが僕の持論であるが、相手が恩人だと事情が違ってくる。

一般的に恩人というものは慎み深いものであるから、こちらからプレゼンテーションをしなければならない。
物事の筋とはそういうものである。

そこで、やはり恩恵を享受している釣友のKONちゃんと示し合わせて、恩人の屋根の雪降ろしに出向いてきたわけである。




近年では、雪降ろしに伴い、作業中に屋根から転落したり、軒下で落下してきた雪の塊の下敷きになって、死亡したり怪我をする事例が多発しているようである。

雪降ろしが必要なのは主に過疎化の進んだ山間地の高齢者世帯である。
各自治体では、必ず二人以上で作業をしたり、携帯電話を持ったりするように呼び掛けているけれど、要するに、そんなことも言っていられなくて、高齢者であろうと無かろうと、一人で屋根に登らざるを得ないわけである。
机上の理論を吐いても無駄である。


そんな万一の事故に備えて、KONちゃんが持ち掛けてきたのが掛け捨ての傷害保険である。
けれど、屋根から落ちて怪我をするようでは岩魚釣り師失格である。
さらに言うと、僕は幾多の渓谷を制した源流王である。
この男は誰にものを言っているのかわかっているのだろうか。
言いたいことはあるけれど、まあいい。
細かいことは任せておけばよろしい。
彼の生業は国内最大手の損害保険会社の代理店である。



その損害保険会社が取り扱う掛け捨て保険は、掛け金は530円であるが、振り込み手数料の440円を含めると970円になっちゃうという本末転倒な保険商品だったわけである。
この男の得意技が安物買いの銭失いであることを忘れていた僕が迂闊であったとしか言いようがない。
もう遅い。

仮にであるが、このような男がレバレッジのかけられた金融商品を取り扱ったらどうであるか。
何だか背筋がゾワゾワしてきちゃう。


さて、黙々と作業をした後は温泉であるが、四日間にわたり体を洗っていなかったというこの男と同じ湯舟に浸からなければならない。
源泉掛け流しとは言え、要するにそういうことなのである。

まあいい。
敢えて多くは語るまい。




KONちゃん、今日はご苦労だったネ。
感染状況が改善したら、この日の話を肴に一杯やろう。


今夜は熟睡の予感。
  


Posted by SFM at 20:56Comments(2)釣り師の日常

2022年01月03日

蕎麦を打つヒマもありゃしねぇ

例年にない悪天候の年末年始。

釣り師は野暮用に明け暮れ、大晦日から元旦にかけてきりきり舞い。

年越し蕎麦はお預けである。


漸く一息ついて、出向いたのは温泉場の共同浴場。





程無く先客が上がって僕の貸切りになる。



壁の向こうは女湯である。

わざわざ覗くわけではないけれど、誰かが入ってきたことぐらいは僕にもわかる。

ザーザーと思い切りのいい掛け湯の気配から察するところ、和服が似合う美人女将などの類ではなさそうである。


人混みが不得手な釣り師ゆえ、二年参りにも初詣にも出向かなくなって久しい。

僕は支払う心算はさらさらないけれど。
電子マネーを導入してまで賽銭を得たいのが現代社会における最先端の神社仏閣のようである。

いずれ、賽銭やお布施のオンライン決済、おみくじのアプリ、お守りや縁起物の商品開発並びに宅配サービス、地鎮祭や七五三などの遠隔開催、お経や祝詞のデータ配信、CFの導入等、工夫次第で神社仏閣としての新しいビジネスモデルを確立した暁には巨額の富が転がり込んでくる可能性もゼロではない。

何より、人手を省き、上納金が掛からなくなれば、氏子や檀家の負担軽減に繋がるのではないだろうか。
まあいい。


さて。
毎年のことながら。
この時期は魚介類の値段が高くて困っちゃう。




何はともあれ、あけましておめでとうございます。  


Posted by SFM at 10:33Comments(4)釣り師の日常