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2020年02月24日

無券遊漁者は逃げられない

各地で解禁を迎えるこの季節。
長い禁漁期を耐え抜いた釣り師諸氏におかれては、少なからず心を躍らせておられることと想像する。

一方、無券遊魚を信条として、密漁に精を出すべく跳梁跋扈を目論む向きも少なくないに違いない。

人目につきにくい源流域まで入り込んでしまえば、漁場の監視は行き届かないと思いたいのが無券遊漁者の思惑ではないだろうか。

寝不足に耐えつつ未明に入溪。
長時間にわたる過酷な遡行の末、漸く辿り着いた源流域。
「やれやれ、ここまで来れば監視員なんていないだろう。」
そう思いたくなるのは無理もない。
よくわかる。

ところがそうは問屋が卸さないとはよく言ったもので、流域の最深部で秩序を司っているのは僕なのである。
手ぐすねを引いているわけではないけれど、要するにそういうことなのである。
無券遊魚者は袋のネズミである。




この領域に限っては余程のことが無い限り、人様に出会うことは稀である。
僕自身、そう人目につくようでは岩魚釣り師としての資質を問われる。
監視員としては役立たずの部類である。

万が一にも、ここまで到達した無券遊漁者がいたとしたら、命懸けの道中に頭が下がる思いではあるが無券は無券である。
違法な漁法も然り。
適切な指導のもと、速やかにお帰り頂くことになる。

渓谷には例外も忖度も無い。


どこで券を売っているかわからなかったとか、朝が早くて買えなかったなど、言うだけはタダであるが、言い訳は無駄である。

「是非とも、当渓にお越し下さい。」などとお願いした覚えはない。
無券遊魚者が勝手に来ただけの事で、わざわざお越し頂かなくても僕は痛くも痒くもない。


さて。
釣りの準備はくれぐれも入念に。

僕は優しいのである。
  


Posted by SFM at 20:09Comments(7)釣り師の日常

2020年02月22日

捨てることはいつでもできる

古本の処分をしようと思い立ったのは先頃。
インフルエンザから回復した翌週。

古書とまではいかないまでも、けっこうな年期。


先達から譲り受けて一読してはみたものの、当時の逸る岩魚釣り師に響くところは感じられなかったのが正直なところ。



埃を払い、虫干し。
紙類の回収日までは少し間がある。

ちらちらとめくっていると状況が変わって来た。

意外なことに、けっこうな滋味が湧いていたのである。


鮒釣り、アユ釣り、雑魚釣り、鯛釣り、青鱚の脚立釣りなど、釣りの分野は違うけれど、所詮は釣り師の行き着くところ。
そう大きな違いはなさそうである。


こんな時。
お酒は無いよりあった方がいいけれど、明るいうちからやるのは如何なものだろうか。


さて。
とことん退屈で、面白くもなんともなかったのが釣魚大全。



いつか読み直してみようかね。
  


Posted by SFM at 13:48Comments(2)釣り師の日常

2020年02月17日

釣り師が仕込む肩ロースの生ハム

肩ロースの塊を貰っちゃった。
さて、どうしよう。

男の料理はダイナミックであるが雑なだけである。
いやいや、雑な料理を作るのは男だけではなさそうであるよ。

まあいい。
敢えて多くは語るまい。

ここは生ハムぐらいしか思いつかない。
冷燻はこの季節を逃すと作り難くなる。




僕はソバソバの実の能力者であるが、モクモクの実の能力者でもある。

工程としては、塩漬け、風乾、燻煙、また風乾という具合になるけれど、ほとんど冷蔵庫任せ。
要するに、放置プレイの連続。
だから僕でも大丈夫なのである。


気の長い話だけれど、出来上がるのは一か月先。

所詮釣り師の所業である。

今さら焦ることもない。



  


Posted by SFM at 20:36Comments(4)釣り師の日常

2020年02月14日

キャスティング練習をサボっちゃった

この冬。
まとまった降雪はとりわけ貴重である。



致し方ないけれど、キャスティングの練習は延期せざるを得ない。
くれぐれも延期であって中止ではない。

本来、ループの安定度というものは冬を越す度に増していなければならない。
そうでなければ、ただ自堕落に禁漁期を過ごしていたことになる。

口で言うのは簡単であるネ。

さて。
渓谷の源頭域ぐらいは初夏あたりまで残雪があってほしいと願うのは岩魚釣り師の業。

この積雪。
どうにも帳尻が合いそうにないことはわかっちゃいても。
あると無いとでは大違い。


  


Posted by SFM at 20:38Comments(2)釣り師の日常

2020年02月09日

釣り師のための酒の肴 長芋の皮を捨ててはいけない

この日の朝。
取るに足らない積雪にも拘わらず、勤勉な隣人たちはそそくさと雪かきを始めるのである。
雪なんて放っておけば溶けるのに。
と思いつつも、一応は足並みを揃えておくのが近所付き合いというものである。

そんなワケで僕は雪かきが嫌いではあるが、渓谷の最深部だけは雪を豊富に蓄えておいてほしいところである。
盛期の渇水や水温の上昇は渓魚の活性に大きく影響する。
今年は釣りにくくなりそうな予感。





さて。
長芋の皮である。
世間では生ゴミとして扱われているようである。
けれど、これを捨てずに細切りにして、出し醤油やしそ味のドレッシングなどをほんの少しかけるだけでけっこうな肴になっちゃうのである。



すね毛のような毛根は邪魔だから、剥く前に軽く炙って焼き消せばよろしい。

案外、中身の白いところよりも良かったりする。

騙すつもりは毛頭ないけれど、ここは騙されたと思ってお試し願いたいところである。



長芋の皮を捨てるようでは釣り師失格である。
そう思って頂けるに違いない。
  


Posted by SFM at 19:38Comments(4)釣り師の日常

2020年02月04日

釣りに行く前にやらなければならないことがある

早いところでは間もなく解禁になるけれど、僕の釣りは新緑までお預けである。


寒中にも拘わらず、一人でフライキャスティングなどに精を出せるのは、練習の成果を炸裂させることができる釣り場が多少なりとも残っているからである。

それがなければやっていられないのが人情というものではないだろうか。





冬を越すたびに全身に染み付く怠け癖。
要するに運動不足である。

源流行は楽な釣りではない。
そろそろ身体に負荷をかけておかなければならない。

毎年の事ながら同じ事の繰り返しである。

一方的に酒浸りにしておいて、こんなことを言うのもどうかと思うけれど、この身体にはもう少し持ちこたえてもらわないと困っちゃうのである。


この日の昼下がり。
久しぶりに風呂場で一緒になったのはテンカラ釣りの達人。
かつて、師と共に源流黄金時代を司った双璧は伝説そのものである。




湯船で淡々と語ってくれる体験談は常人には退屈な法螺話と思われても仕方がない。
けれど、アレを経験しちゃった釣り師にとっては宝の山。

勿体無くて人様にはとても言えない。



  


Posted by SFM at 19:48Comments(2)釣り師の日常