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2024年06月17日

釣れないわけじゃないけれど

この溪は早い季節からけっこう釣れるけれど、ある時期を境に掌を返したように全く釣れなくなる。

多分、今回あたりがその変わり目だと僕は思う。




わざと不細工に巻いた毛鉤を浮かべたり、漂わせたり、沈めたり。
毛鉤が見えていてもいなくいてもこの際どうでもよろしい。
細かいことはお構いなしである。













雑な釣り方だとは思うけれど、一度イトに毛鉤を結んだら10匹ぐらいは掛けなければならない。

実を言うと、毛鉤を取り替える度に、いちいち老眼鏡に頼らざるを得なくて、アイに糸を通すのは精神的苦痛が伴う。

しかも一人でこなす仕事である。
きめ細やかな対応には人手が足りない。










尺上。



今回は一匹である。




いろいろ試してはみたけれど、曲がりなりにも天然魚を釣っているワケあるから、これを避けて通ることはできないようである。

次のプレゼンテーションのためには速やかに引き抜いて、下流側に放しておかなければならない。










ヒキガエルの卵がオタマジャクシになり、山ツツジの花が咲く。







来週あたりにやってみても、殆ど釣れなくなっているに違いない。

この溪は今が潮時である。

マッチ、ザ、ハッチなんて、そう深刻に考えているわけではないけれど、フタスジモンカゲロウの羽化を見掛けると何だか嬉しくなる。
次の釣りはそのあたりにしてみようかね。





  


2024年06月02日

釣れなくなったら店仕舞い

安定しない天候。
その間隙に溪に降り立つ。










良くもなく、悪くもない活性。
要するに、大して釣れるわけではないけれど、そう釣れないわけでもないどっちつかずの日柄である。















さて、そうこうしているうちに、ひんやりとした風が吹き込むこと暫し。
溪に変化が表れる。








水中の気配が庶民の財布の紐のように頑なになり、稚魚や幼魚ばかりが釣れてくる。

いくら釣ってもキリがない。











釣った数なんて、いちいち数えているわけじゃないけれど、10匹以上これが続くと少し考えちゃう。

毛鉤には手間を掛けないタチにしても、何だか勿体なく思えてくる。


仕方がない。
お開きである。

現代社会における異次元の少子化対策はおそらく無駄だろうけれど、水中では人間が手を加えなくても次世代を担う渓魚たちが育っているのである。
その点に関しては、何よりであるがね。



さて。
次の画像は、先日にワケあって居合わせた特殊伐採の作業状況である。




これぐらいになると、極めて高い技術であり、素人が真似をしてはいけない領域である。

そうは言っても、ウソにもハチにも天然魚を釣ろうってんである。

せめて、根性ぐらいは見習うのが釣り師というものではないだろうか。









合掌。