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2023年02月24日

僕には一匹も釣れなかった

細々と渓魚が生き残っている沢。
釣果を期待するのは野暮である。



市街地からそう遠くはない。
このようなところに足繁く通うのは、平日に暇を持て余す年金生活者ではないだろうか。
一方、同じ高齢者でも多額の不労所得を得ている向きにおかれては、節税、脱税、社会貢献、その他諸々。
このように日当たりが悪い沢筋にわざわざ出掛けてくる暇などなさそうである。

さて、B場ちゃんの年金暮らしはまだ先のことであるが、解禁直後にはこのように取るに足らない沢筋で小魚を掛けつつ悶々とした釣欲を紛らわしているように見受けられるのであるが、この日は老後の見通しが立たないこの僕を連れて来てくれたのである。




彼の足手まといにならぬよう、金魚の糞にでもなったつもりで雪の上を歩くのであるが、沈めたり漂わせたり、色々とやってみても全く釣れる気がしない。

一方、そんな僕を尻目にこの男は時折サオをしならせる。




結局のところ、僕には一匹も釣れなかった。
格差社会の一端が顕著に現れる。





まあいい。
妥当な結果と言わざるを得ない。



  


2023年02月06日

三種の蕎麦粉

草木も凍える厳冬期。
源泉かけ流しが恋しくて恋しくて、久しぶりに訪ねた師の手元に入荷した三種類の蕎麦粉。



いずれも粗挽きには違いないのだが、丸抜き、挽き抜き、皮付きと、それぞれ違った挽き方がされているから、さっそく打ち比べて試食をしてみようじゃないかと、要するにそういうことになっちゃったわけである。

打ち手は二人であるから、僕は作業の手順を考慮しつつ助手を務める。
その傍ら、この場にいない釣友たちの陰口を叩くのは釣り師として至福と言わざるを得ない。

粗挽きの蕎麦粉を打つには相応のコツがいるらしいのであるが、やってみると確かに難しくて、それぞれに特性があることがよくわかる。








さて、肝心の味はどうか。



中でも、とびきり扱い難くて、もしかしたらダメじゃないかと諦めかけた粉。
どうにか蕎麦切りに漕ぎつけて手繰ってみて驚いた。

この蕎麦の香り。
仮に、男女の仲がこうだったら人生が狂っちゃう。
  


Posted by SFM at 21:35Comments(2)釣り師の日常