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2021年03月30日

黄砂が舞う 放射性物質が舞う

季節外れの陽気に杏も桜も狂い咲く。

この地の地形は黄砂の影響を受けにくいとは言え、見通しの効かない不透明な大気は正直なところ鬱陶しい。


一方、忘れてはならないのが、風向きが変われば舞ってくる放射性物質である。

あまり言いたくはないけれど、我が漁場で採捕した渓魚を検査するとどうであるか。

ごく微量とは言え、ほぼ確実に放射性物質が検出されることになっている。

一見の釣り師には到達できない設えではあるけれど、放射性物質は空中から散布され続けちゃっているのである。

おい、そこの小僧。
いつ、どこで、誰が、汚染水を、どのように、コントロールしているか俺の前でもう一度言ってみろ。




相も変わらず、我が家に貯まるのは空き瓶ばかり。
汚染水よりは格段にマシではあるが。
どうにかならないものだろうかネ。
  


Posted by SFM at 21:43Comments(2)釣り師の日常

2021年03月22日

毛鉤釣り師がサシで飲る

某河川の解禁日。
乗り遅れた釣り師が二人、某所にて盃を傾ける。




相対するのはサオ狩りのH田サンである。

精力的に狩り集めた米国製の高性能ロッドは相当な本数になっているに違いない。


昨年秋の発言である。

「セージとG・ルーミス以外はサオじゃ無ぇ。」

本人は忘れているだろうけれど、聞いちゃったかと言われれば確かに聞いちゃったのである。
ほんの小声ではあったけれど、呟き一つでタジタジにさせられちゃう。
恐れ入り谷の鬼子母神。

いずれ、彼が現世から消滅する刹那。
枕元に遺された高価な釣り具の山は、一度たりとも活躍の場に恵まれず、新品同様のまま路頭に迷うに違いない。

そのあたり。
多少なりとも釣り具の行く末には心を砕くフシがあるらしい口振り。

まあ、畳の上で往生できればの話であるがね。


などと、そのようなことは敢えて口に出さず。
黙々と。





「セージに限って言えば、何本ぐらい持ってるの?」

両手の指をすべて折りつつ。
暫し沈黙。

十本指じゃ足りないのは間違い無いらしい。
はいはい、わかったわかった。

またまた小声で。
「サオなんて、いちいち数えるもんじゃ無ぇ。」

聞いちゃったヨ。
確かに。



ふと。
目が覚めた夜半。
氷が解けた水ほどおいしいものはない。


  


Posted by SFM at 19:46Comments(2)釣り師の日常

2021年03月10日

逆ギレが怖くて監視ができるか

解禁に心躍る季節。

立場上、渓魚を釣る傍ら、無券をはじめとする違反遊漁者も釣らなければならない。

聞くところによると。
近隣の内水面漁協の監視員各位におかれては、違反者の取り扱いには大層気を遣っておられるそうである。

監視員の高齢化もさることながら。
自身の所業を棚に上げて、逆に食ってかかる違反者がけっこういるらしく、困っちゃうそうである。

まあまあ、そのあたり。
政界、中央省庁、通信業界など、いちいち挙げ始めればキリが無い.

そうは言っても、せいぜい違反者の一人や二人。
速やかにつまみ出せないようでは岩魚釣り師の沽券に拘わる。




幸か不幸かは別として。
僕自身、逆ギレを得意技とする違反者にはまだ出会ったことがない。
いつの日か、めぐり合った暁には、どのような口上を聞かせて頂けるのだろうか。
実は、内心楽しみにしているのである。

もしかしたら。
溪魚を釣るより、違反者を釣る方が面白かったりして。

そのうちに現れないものだろうか。
  


Posted by SFM at 20:43Comments(2)釣り師の日常

2021年03月03日

テンカラ初心者に俺はなる!!のは、そう容易くはなさそうな気がするの巻

テンカラシリーズ第三弾。
今回、登場するアイテムは洗面器である。



誤解をされるといけないのであるが、サオを携えて風呂に入る心算は毛頭無い。


毛鉤に見立てた目印を洗面器に振り込もうという、往年の少年漫画にでも出てきそうな訓練をこの年になって試そうというのである。
冗談に聞こえるかもしれないけれど、要するにそういうことなのである。

これまで釣れなかったステージを釣ろうというのである。
相応の訓練をしなければならない。
けれど、他人様に見られたらこれほど恥ずかしいことはないに違いないと僕は思う。



やってみると、これが意外に難しい。
目印は洗面器に当たると弾かれる。
余程に微妙な加減がうまくいかないと入らないのである。


などと、僕が右往左往している頃。

雪が残る溪に早々と一人で出掛けて行ったのはB場ちゃんである。

僕の予想に反して、送られてきた画像は25cmの立派な山女魚。


(撮影者B場ちゃん。)

水温は4℃。
さらに20番のドライフライで掛けたなどと言われたら返す言葉が僕には無い。


まあいい。
人様の釣果に惑わされてはいけない。
  


Posted by SFM at 20:53Comments(4)釣り師の日常