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2023年07月18日

老人会の岩魚釣り

北関東では39度を超える酷暑。
僕が暮らす北信濃の山深い沢筋でも不快な蒸し暑さがまとわりつく。

この日の面子は毎度お馴染みのB場ちゃんに加え、弊ブログ初登場のH田さんとASHIちゃん。

揃いも揃って身体機能が衰えた高齢者ゆえ、颯爽と沢筋に降り立ったとは言い難く、這う這うの体で谷底まで転がり落ちてきたというのが適切である。



敢えて口には出さないけれど、我が釣友たちに限っては、山岳渓流においては要支援2とか要介護3などの介護認定がされて然るべきというのが僕の見立てなのである。
我が身も含めて、様々な事情を抱えた老々介護の如き釣行の一日が始まる。

せめて我々としては、入渓前に安全ミーティングを実施し、危険予知活動を経て、各々ゼロ災に向けた意識を高めた上でこの場に立っているのであるが、そのようなことを誰も知る由も無い。

さて。
今回の釣行にあたり、H田さんを数年振りの釣行におびき出すことに成功したわけであるが、彼が長年にわたり蓄え続けた莫大なサオの中の一本を、どうにかしてしならせようというところが肝なのである。
はっきり言って、フライロッドというものは枕元で愛でるものではなく、渓魚を掛けるための道具であることを残された僅かな時間の中で実践すべく、互いに努力しなければならない。
要するにそういうことで、他人事で済ませるわけにはいかないのである。


そのような甲斐あって、英国製のハーディーのグラスロッドを数年振りにしならせたのは泣き尺岩魚。
見ている方がハラハラしちゃった。




一方、昨年から後輩であるB場ちゃんの手解きを受け、飛躍的に釣果が向上しつつあるASHIちゃん。



RL・ウィンストンのロッドブランクはきれいな緑色であるが、サオというものは飾り物ではなくしならせるためにある。
よそ見していなければもっと釣れたネ。




さて。
連日の暑さにあてられて意識が朦朧としている僕は、彼らが毛鉤を取り替えたり、ライントラブルを直している合間に僅かばかりの岩魚を釣る。










すでに梅雨明けの出方である。
釣れない季節が始まったネ。



今回に限ったことではないけれど、無事に帰ることが何より肝心。
あまり欲張らずに、早めに上がって温泉で汗を長そう。