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2017年06月18日

一難去ってまた一難

今日の釣りの最優先事項は先行者対策である。
溪の地形、季節柄、等々を総合的に分析するとそうなるのである。

そこで、単車に乗って、必要以上に早い時刻に入渓した。
加えて、新しいフライパターンも試してみなければならない。

さほど活性は良くないけれど、まあまあの出方で一安心したのだけれど。




四つ上げたところでアタリが止んでしまった。

真新しい、濡れた足跡を見つけてしまった。

入渓点は一か所しかない。
つまり、アタマを切られてしまった。

もしも、僕の後ろ姿が誰かのように、強行採決を辞さないような邪気を漂わせていたとすれば不徳の致すところではあるが, 一声掛けてくれれば話し合いにはいつでも応じる用意があるのだけれど。

さて、これからどうしようか。
足跡は新しいから、追いついてまじまじと面付きを眺めつつ、親の顔などを想像してみるのも一興であるが、歩幅とルート取りから察するに、僕を抜いた地点から思い切り遠ざかってからサオをだすように見受けられる。

致し方ないから珈琲を落とす。


嫌々ながらではあるが煙草を喫う。


彼らと戯れる。


だけど今日の溪はそんなに甘くない。
小一時間を費やしたぐらいでは状況は改善しないのである。

致し方ない。
無駄なことは止そう。

僕には温泉があるじゃないか。


お酒だってあるじゃないか。


今夜の主役は、焼き魚でもイワシの酢締めでも佃煮でもなく、僕には分不相応な九谷焼の酒器なのである。
おととい、Sさんから思いがけなく頂いてしまった。
身に余る光栄である。
釣師の名に恥じぬよう不惜身命の心でお酒を飲まなければならない。