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2019年06月13日

意外に高い稚魚放流の原価

稚魚放流 560円
発眼卵放流 100円
成魚放流 120円
親魚放流 90円

環境が整っていることが条件として。
放流によって15cm以上の渓魚を一匹増やすためにかかる種苗費である。

放流魚そのものではなくて、翌年以降に15cm前後まで育つ予定の次世代の渓魚一匹あたりの原価である。


先日催されたシンポジウム。
ある縁でお誘いを頂いたから、いそいそと出掛けてきたのである。






僕自身、放流魚に関して多くを語ることはできない。

詳しくは水産庁の資料をどうぞ。

http://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/pdf/keiryuu1.pdf

http://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/attach/pdf/naisuimeninfo-13.pdf

実はこれ、全国の内水面漁協にもれなく送付されているそうである。


各地では稚魚放流が盛んに行われているようであるが、実際のところ、その後の繁殖に関しては効果が低くて、親魚放流の方が効果的であることがわかってきたらしいのである。

折角の機会。
放流魚の繁殖にかかる原価を知っておくのもいいのではないだろうか。


さらに、他にもちょっとした工夫で、けっこう繁殖率を高めることができる事例が調査結果として出ているそうである。


壇上の諸氏は各々に肩書きをお持ちであるが、一皮剥けば相当に年季の入った渓流釣り師のようである。

要するに、どうせ釣るならきれいなヒレピンを釣ろうじゃないかという事なのである。

一応、この国は先進国ということになっているから、釣れりゃぁ何でもいいってもんじゃないということなのである。







さて、溪の生態系は案外捨てたもんじゃないようである。

一方、この先進国で暮らさなければならない僕たちの老後の生態系はどうであろうか。

敢えて多くは語るまい。





  


Posted by SFM at 19:29Comments(0)釣り師の日常