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2020年07月27日

地獄の道中 源流への道

kaz13さんが遠路訪ねて来たのは昨年の秋。
鈴鹿の王である。

https://kaz13amago.naturum.ne.jp/

釣りまくり、飲みまくった釣り旅。

彼の帰り際はこの一言。

「もっとスゲェところは無ぇのか?」

「あることはあるが、本当にいいのか?
海の皇帝(チャーマスさん)は辞退したぞ。」

「うるせぇ、行こう!」

たったこれだけで命懸けの源流行が実現しちゃったのである。

要するに、その時歴史が動いちゃったらしいのである。

後は野となれ山となれ。


ここが地獄の一丁目。
俯瞰するkaz13さん。




どれどれ、始めようか。





さて。
源流域では他人を頼ることは出来ない。

日頃からスマホなどに依存しているようであればやめておいた方がよろしい。

そもそも、命の次に大切な漁場を某巨大IT企業如きに特定されるようでは釣り師失格である。

この領域に限ったことではないけれど、源流域というところは長年に亘り、練達の職漁師たちが熾烈なせめぎ合いを繰り広げてきたわけで、漁場というより戦場である。

踏み跡や杣道はわざとわかりにくい経路が選ばれ、騙し道が切られていることなど日常茶飯事である。

ちょっとした不注意が元で遭難したり死んだりする。
美しい渓相でありながら幾多の屍の山でもある。

源流遡行に卑怯なんて言葉は無い。
避けきれなかった釣り師が悪い。
としか言いようがない。

釣り師の人生はカゲロウより儚いのである。

おそらく僕が最後の源流王ということになるだろうけれど、はっきり言えば昨今の源流は人材不足なのである。

大源流時代は過去のことである。
次世代のうねりは期待できない。
引退したいのは山々であるが、王としての資質を備えた後継者に恵まれないのである。

次期源流王、どなたかやって頂くわけにはいきませんかネ。


そんな負の側面を一切合財、包み隠さず伝えたにも関わらず、このkaz13さんという釣り師は、過酷な領域に敢えて挑むのである。




さあ。
着いたヨ。




鈴鹿の王におかれては、釣りへの期待が最高潮に高まっておられるに違いない。




吉と出るか凶と出るか。