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2023年05月08日

紆余曲折を経て尺岩魚

釣れるべきところで釣れなくて、その理由が見当たらない。

釣り始めからこれが続くと小心者の釣り師にはしんどい。




本来であれば、流心や瀬尻に付いていて、一投目に気持ちよく出ることになっていて、そうでなければいけないのである。

午前の釣りを終え、B場ちゃんの釣果は2匹、僕の釣果はゼロである。




意欲が削がれ、投げやりになり、早く帰りたいとさえ思えてくる。




そんな時に限ってB場ちゃんのサオが大きくしなる。
浅瀬に寄せて取ってみると尺上である。





この男には僕の目の前で尺岩魚を釣り上げる癖が染み付いていると言わざるを得ない。


相変わらず僕の釣果はゼロである。
まあいい、人生にはそんな時もある。
などと厭々ながら遡行していると、これまで釣れなかった理由が一目瞭然になる。

帰り支度をしていた餌師のおっさんを発見。
けっこうな年期を入れたに違いないと察せられる年配の風情。
川虫を捕まえてやっていたそうで、なかなかの釣果である。
聞けば、群馬県から来たそうであるが、わざわざこんな遠くまで出掛けて来なくても、群馬県にはもっと良い釣り場がいくらでもあるのではないだろうか。
そこに関しては率直に進言を申し上げる。

さて、おっさんが手を付けなかった上流はどうであるか。
ほんの小一時間の釣りながら、状況が打って変わる。

釣りってのはこうでなきゃいけない。














最終的に釣れちゃったのがこの尺上。




釣ろうと思って釣ったわけではないだけに、ここは釣り師としての責任を重く受け止めざるを得ない。

コトの顛末はせいぜいそんなところである。


夕方から雨の予報。
降り出す前に帰ろう。