2018年05月18日
フライが溪を従える ブラウンシュガー
山深い溪の盛期まであと少し。
あわてず、さわがず、わずかな時間を見つけて少しずつタイイングをしたりする。
仮に、1日に1本の毛鉤を巻くだけでも1週間に7本の毛鉤が作れることになる。
塵も積もればなんとやら。
さて。
これらの毛鉤の名称はブラウンシュガーという。
けれど、その呼び名を知っているのは名前をつけた僕だけである。

要するに、パラシュートだろうとカディスだろうとソラックスだろうと、何でも構わないから、全身濃茶色の毛鉤を巻くだけでよろしい。
この毛鉤たちは、ある条件下に限ってではあるけれど、溪魚も溪も釣り師も、万象一切を隷属させる能力を持っている。
けれど、それを知っているのは毛鉤を巻いた僕だけである。
ご存知のとおり、ブラウンシュガーというのはローリング・ストーンズのヒット曲でもある。
スティッキー・フィンガースというアルバムの一曲目に収録されている。

何かの拍子にこの曲が聴こえてしまうと、遠い少年時代に憶えたゾワゾワ感が甦ってきちゃう。
大きな声では言えないのだけれど、半世紀と少しを生きてしまったこんな釣り師にも、まだどこかにざわめく血が流れているらしいのである。
この曲の内容を鑑みれば、いい年をしてお世辞にも褒められたことではない。
まずもって、お恥ずかしい限りでもある。
さて、近々。
誰にも知られずに、この毛鉤が弾ける。

あわてず、さわがず、わずかな時間を見つけて少しずつタイイングをしたりする。
仮に、1日に1本の毛鉤を巻くだけでも1週間に7本の毛鉤が作れることになる。
塵も積もればなんとやら。
さて。
これらの毛鉤の名称はブラウンシュガーという。
けれど、その呼び名を知っているのは名前をつけた僕だけである。
要するに、パラシュートだろうとカディスだろうとソラックスだろうと、何でも構わないから、全身濃茶色の毛鉤を巻くだけでよろしい。
この毛鉤たちは、ある条件下に限ってではあるけれど、溪魚も溪も釣り師も、万象一切を隷属させる能力を持っている。
けれど、それを知っているのは毛鉤を巻いた僕だけである。
ご存知のとおり、ブラウンシュガーというのはローリング・ストーンズのヒット曲でもある。
スティッキー・フィンガースというアルバムの一曲目に収録されている。
何かの拍子にこの曲が聴こえてしまうと、遠い少年時代に憶えたゾワゾワ感が甦ってきちゃう。
大きな声では言えないのだけれど、半世紀と少しを生きてしまったこんな釣り師にも、まだどこかにざわめく血が流れているらしいのである。
この曲の内容を鑑みれば、いい年をしてお世辞にも褒められたことではない。
まずもって、お恥ずかしい限りでもある。
さて、近々。
誰にも知られずに、この毛鉤が弾ける。