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2018年05月02日

アケビの新芽と大吟醸

アケビの新芽を中越地方では木の芽と呼んでいる。

この品のいい、微かな苦みは大人の愉しみだと思う。
遠月十傑にも、これを扱える料理人はそうそういないに違いない。



老母の代わりに、長岡市にある本家の墓を訪ねたのだけれど、その日の朝に従弟が早起きをして、小千谷まで出向いて朝摘みをしてくれていたのである。

帰ってから、教えられたとおりに、軽く湯掻くと明るい緑色になる。



適度な長さに切って鉢に盛ったら、ウズラの卵を落として醤油を少しかける。
鶏の卵ではダメで、ウズラの卵でなければならないそうである。
さあ、おあがりよ。

さらに、合わせるのは日本酒に限るそうである。

従姉が「はい、これ。」といって持たせてくれた大吟醸と合わせて。
こんなお酒を僕などが飲んでもいいのだろうか。
目がつぶれちまったらどうしよう。


もう一方の主役。
叔母ちゃんが前夜に仕込んでくれたのっぺである。
新潟県の郷土食で、その実力は揺るぎない。
これほどに穏やかで優しい煮物が他にあるだろうか。



新潟県というところは悪人がいない土地柄に違いない。
僕は他県民だけれど、のっぺをつつく時だけは、ついつい、そう思いたくなっちゃう。



  


Posted by SFM at 21:01Comments(2)釣り師の日常