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2018年05月05日

釣り師の準備運動 浅間山外輪山

釣り場に足繁く通う前に体を慣らしておかなければならない。

いちいち山に登らなければ岩魚が釣れないのかと聞かれると、そういうワケでもないけれど、僕の場合はそういうワケでもある。

僕の釣りは足で稼がなければならない。
知恵が出なければ汗を出せ、という例のアレである。

今のうちに、少しばかり体に負荷をかけておきたいのである。

ここで浅間山が見えなければならないのだけれど、ご覧のとおりである。



エビの尻尾。



霜柱。



この日はゴールデンウイークの後半なのであるが。


ここで暫し思案をする。
アタマに負荷をかけることはお世辞にも得意とは言えないのであるが。



草すべりを下って賽の河原に出たかったのだけれど、ガスで視界が効かなそうである。
Jバンドの取り付きを速やかに探り当てられるだろうか。
山中で方向を失って彷徨するなど、岩魚釣り師の沽券に拘わる。

致し方なく、退屈な稜線を進む。
残念なことに、これでは体に負荷がかからないのだけれど、安全に行程をこなすのは、釣り師に求められる最低限の資質である。

この日の黒斑山山頂。
これほどにつまらない山頂があるだろうか。



樹林帯を抜けたところで少しずつガスが引ける



さっき下りたかった賽の河原も見通しがきく。



あの時、下っておけば良かった、などと思うのは結果論である。
釣り師の沽券なんて、案外こんなものかもしれないよ。

蛇骨岳から。



仙人岳から。



まあ、許容範囲である。
浅間山の努力は認めてやろう。

お昼ご飯は、コンビニで買ってきたカップ麵と三つのおにぎりなのであるが。



納入業者と物流業者に加えて生産者の嘆き、睡眠不足が常態化した店長の溜息、過去に恵方巻きの購入を強要されたパート従業員の憤り。
それぞれのおにぎりにそれぞれの悲哀が滲んでいるようである。
ひとつのおにぎりが店頭に並ぶまでに関わった津々浦々の人たちが、生き生きと働く様子が僕には見えてこない。
現代社会のお昼ご飯とはそういうものなのだろうか。

浅間山は活火山である。



僕も仕方なく煙を吐かなければならない。



温泉の後は、なるべく水分の摂取を控えて、急いで帰宅しなければならない。
つまらぬ道草などを食っている暇はないのである。

取りも直さず、これ。



この時、この瞬間、ついつい出ちゃう下品な声。
これに当てはまる文字は何だろうか。
僕には思いつかない。
感性豊かな貴方さま、ご助言を賜るわけにはいきませんかね。

さて、本番。
腰を据えて。


  


Posted by SFM at 18:56Comments(2)トレッキング