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2018年05月21日

針のむしろで岩魚釣り

季節外れの夏日が続いた後に、打って変わって急激に冷え込んだこの休日。
我が家の娘たちは僕を釣りに行かせたいらしい。

釣りでなくても、僕が出掛けてさえいればいいのである。

この季節には似つかわしくないけれど、涼しくて気持ちがいい。
渓魚を釣るには爽やか過ぎる。
はっきり言って、釣果などは期待するだけ野暮なのである。


岩魚は水深のある白泡に付いている。
毛鉤を追い払うような所作である。





岩魚にとってはこの上なく迷惑そうである。
お世辞にも歓迎されているとは言い難い。

毛鉤釣り師は、家でも渓でも針のむしろなのである。

まあいい。
人生はこんな時もある。
早々に、立ち去るに限る。


気分を変えて林道のツーリングなど。



この新緑を写真でお伝えできるだろうか。



緑色の色眼鏡をかけているようなこの感覚は、生涯にそう何度も味わえるものではない。
日頃、他人様から色眼鏡で見られている側としてはどこかこそばゆい。

時には僕だって水芭蕉を眺めることもある。





さて、僕が気兼ねなく、本音で過ごせる数少ない場所であるこの温泉。
帰りがけに立ち寄ると先客がいた。
毎度お馴染みのKONちゃんである。

彼の胸中はおおよその察しがつく。

この男、毎回のように焦って湯舟に飛び込んでは、「アチィ!」などと叫ぶのはお決まりのことなのである。
今回は念入りに湯温を確かめているようであるが。



「やっぱりアチィ!」
懲りずに期待に応えてくれるところが彼の素晴らしいところである。



そうは言っても、彼のお嬢さんは昨年嫁いだから、いずれ彼も孫を抱いて風呂に入ることになると思うのだけれど、これほどにいい加減な湯温管理能力で大丈夫なのだろうか。
つい心配になっちゃう。
無二の釣友としては。
ふと。


この天ぷらの材料は、どれも山で拾ってきたものばかりだからタダである。
第三のビールであっけなく成仏。



僕ほどに安上がりな男がいるだろうか。