ナチュログ管理画面 フライフィッシング  フライフィッシング 北陸・甲信越 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2019年04月14日

今はもう動けない釣り師たち

天川荘という温泉旅館は釣り師の隠し湯としたいところである。






この日に集った釣り師たちは、近年では個性豊かに身体的衰退が顕著なのである。
釣り場での足取りを思い浮かべるにつけ、どこか心許無いのはお互い様でもあるが。

奥深い溪の清冽な流れは不変であるけれど、釣り師は年を取る。
立場としては、釣り場を選ぶ側から、溪に選別され、ふるいにかけられる側になっちゃったのである。

具体的に言うと。
還暦間近の人生の先輩。
同世代ながら、孫の画像や動画を眺めては、もともと細い目をさらに細くするおじいちゃんなど。
多少の個人差はあるにしても、はっきり言って、わがままを言える年代ではないのである。

どれほどに技術を高めても、多額の費用をつぎ込んでも、月日の流れは平等である。

要するに、渓流域のアブラビレ族ばかりにそう固執せず、釣れりゃぁ何でもいいや的に、柔軟な方針転換が求められる時期にきているのではないだろうか。
成功体験は過去の話なのである。


そんな愉快な仲間たちが堪能する、年に一度のささやかな贅沢がこの温泉旅館での一夜である。




下戸も上戸もお構いなしの不揃いな人員構成であるが、酒癖に関しての不安要素はゼロである。
老若を問わず、釣り師というものはこうでなきゃいけない。


聞くところによると。
この品々が醸す境地は、凛として居並んだ老舗温泉旅館の美人女将たちを軒並み腰砕けにしちまったらしいのである。


















さて。
くどいようであるが。
フライロッドというものは溪魚を掛けるための道具である。
所有欲を満たすための収集品であってはならない。
釣り具に限ったことではないけれど、あの世まで持って行くことは無理である。



まあ、気持ちはわからないでもないから、敢えて多くは語るまい。
そのあたり、物欲から解脱すると溪の景色の見え方が変わるのであるが。



放歌高吟である。



おじいちゃんの必殺技ではあるが、これも年に一度のご愛嬌である。
故に、敢えて多くは語るまい。


さて、この愉快な仲間たちが繰り出すいびきや寝言の破壊力はどうであるか。
その脅威を知っているのは僕だけである。



寝不足の予感が確信に変わる。
溪の水音は耳にとても心地良いのであるが。
  


Posted by SFM at 19:43Comments(2)釣り師の日常