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2019年08月25日

泣き尺岩魚の婚活事情

さて。
前の日にB場ちゃんが釣っているそうであるから、渋いのは百も承知しているけれど、僕には溪ぐらいしか行く所がない。

察するところ、良型の岩魚を掛けまくって品の悪い笑みを浮かべたに違いない。
しかも、咥え煙草で余裕の所作が目に浮かぶ。
まあいい。

どれどれ。
彼は情け深い男であるから、ペンペン草ぐらいは残しておいてくれたようであるが、この渋さは身に沁みる。

けれど、よく観察してみると、B場ちゃん一人に責任を擦り付けるのは不条理であることがわかる。








先日来、この岩魚たちを悩ませているのが、これからの季節に不可欠な本能に加えて煩悩ではないだろうか。

水中では婚活が始まったようなのである。

そうなると、僕のようなつまらぬ釣り師などを構っている場合じゃないのである。








ざっと見たところ、目を付けたお相手を品定めしている段階ではないかと思う。

結婚を前提としたお付き合いに発展するのはもう少し先になりそうである。
今のうちなら、ちょっと借りるぐらい構わないのではないだろうか。

お借りした泣き尺である。



さて。
借りたものは返さなくてはならない。

誰にも気付かれずにそっとお返しすればいいのである。

金銭であれ、株式であれ、返済すれば文句を言われる筋合いはない。


大きな魚ほどたくさんの卵を産むことになっている。
岩魚たちのお腹の中には卵や白子が漲り始めているに違いない。



一方、人間社会での婚活であるが、その実態はどうであろうか。

残念ながら、僕にとっては最も不得手な分野である。

渓流のフライフィッシングは婚活には不向きですよ。

正直者にはそれぐらいしか語ることはできない。