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2022年07月11日

夏岩魚 心頭滅却したところで暑いことには変わりない

僕は寒さが嫌いであるが、暑さも嫌いである。
我儘を言うようだけれどイヤなものはイヤなのである。

オン・ザ・サニーサイド・オブ・ザ・ストリートというスタンダードナンバーがあるが、このような時に明るい表通りを歩けと言われても僕には無理である。
はっきり言って命に拘わる。
因みに、ルイ・アームストロングがサッチモと呼ばれていたことを知ったのは昨年のことである。

参議院選挙投票日。
早々と期日前投票を済ませた岩魚釣り師は単車に乗ってヨロヨロと陽当りの悪い谷底へ堕ちていくのである。




渇水気味の水量。
ぎりぎり許容範囲の水温。



良型が期待できる日柄ではなさそうである。
小魚天国に違いない。

釣る前から少し先の未来が見えてしまうのは釣り師として悲しいことである。

案の定、夥しい中小の岩魚たちから一斉攻撃を受ける。








釣っておいて言うのも何だけれど、数の力にものを言わせるのが民主主義の根幹ということになっているようである。

政界関係者は数の論理に頼ればいいだろうけれど、釣り師は数を釣ればいいってもんじゃないと僕は思う。

渓魚たちの声なき声に丁寧に耳を傾けなければならない。








相も変わらず変わり映えのしない岩魚の写真しか掲載することができないのは気が引けるけれど、僕には岩魚ぐらいしか釣れないのだから仕方がない。

そのあたり、一匹一匹との出会いを大切にしていると思っていただけないだろうか。








暑い暑いと言いながら、わざわざ熱い湯に立ち寄ったのはわけがある。




ほらね、五臓六腑に沁みわたる。