2018年07月02日
源流王の溪 夏岩魚を淡々と釣る
釣った岩魚の数をいちいち数えていると、そのうちにワケがわからなくなってきて、仕舞いにはバカらしくなってくる。
この溪で釣果などを気に掛けつつ釣りをするのは無意味である。
釣りたいだけ釣ればよろしい。
あまり大きな声では言えないけれど、青天井である。


正直なところ、写真を撮る暇も惜しいくらいにこの釣りは忙しい。
人生には、そんな時があってもいいのではないだろうか。


釣って釣って釣りまくるというのは、どこか下品な言い回しに思えるけれど、実際にやってみるとそう悪いものでもない。
けれど、人様の前で放言などをいたすのは、大人の嗜みとしてはいかがなものかとも思う。



キャスティングやプレゼンテーションに、ちょっとしたコツがあるけれど、そのあたり、言葉ではうまく説明出来ない。
現地に体を運び、場数を踏むしかないのであるが、常人がこの溪に辿り着けるかどうか。
問題はそこである。
この溪は平等であるけれど、極めて現実的でもある。
俗社会の比ではない。
天国と地獄は紙一重である。
老若を問わず、岩魚釣り師の進退は消去法に委ねられると思わなければならない。
一時の愉悦と引き換えに、失ってはならないものを失う実例には事欠かない。
森羅万象をひっくるめて、寡黙で揺るぎない等価交換の理に、この岩魚たちは守られている。
そこまでして岩魚を釣らなければいけないのかと言われると、どうにも肩身が狭いところであるが、今、物理的にこの溪に立つことができる釣り師は僕だけである。
海賊王になるのが誰であろうと口を挟む筋合いではないけれど、この溪の源流王になったのはこの僕である。
この溪の岩魚は背肉のつき方が違う。
釣りの手を暫し休めて、魚体を手に取ってみるとよくわかる。


溪師の現役寿命は総じて短い。
僕が師事している先達は、この溪を拓き、かつ君臨したのであるが、あるとき円満に引退して、持てるものを気前良く僕に伝授した。
英雄の引き際はこうでなきゃいけない。
いずれ僕が身を引けば、この溪への人知れぬ経路は程無く塞がる。
人跡はきれいに消える。
溪は閉じる。
ざわめく万物の声の聞き手はいなくなる。
若い諸君、チャンスがあったら挑戦したまえ。
全てをそこに置いておく。
相応の覚悟が必要であるがね。
僕もそう長くはもたないよ。




持てる覇気を尽くし、満身創痍で帰り着く。

どんな釣り師でも、釣りのおしまいは、「ただいま」でなければならない。
僕にとっては一向にうだつの上がらない我が家ではあるけれど。
さて、乾杯。
少しばかり、上目遣いに。

この溪で釣果などを気に掛けつつ釣りをするのは無意味である。
釣りたいだけ釣ればよろしい。
あまり大きな声では言えないけれど、青天井である。
正直なところ、写真を撮る暇も惜しいくらいにこの釣りは忙しい。
人生には、そんな時があってもいいのではないだろうか。
釣って釣って釣りまくるというのは、どこか下品な言い回しに思えるけれど、実際にやってみるとそう悪いものでもない。
けれど、人様の前で放言などをいたすのは、大人の嗜みとしてはいかがなものかとも思う。
キャスティングやプレゼンテーションに、ちょっとしたコツがあるけれど、そのあたり、言葉ではうまく説明出来ない。
現地に体を運び、場数を踏むしかないのであるが、常人がこの溪に辿り着けるかどうか。
問題はそこである。
この溪は平等であるけれど、極めて現実的でもある。
俗社会の比ではない。
天国と地獄は紙一重である。
老若を問わず、岩魚釣り師の進退は消去法に委ねられると思わなければならない。
一時の愉悦と引き換えに、失ってはならないものを失う実例には事欠かない。
森羅万象をひっくるめて、寡黙で揺るぎない等価交換の理に、この岩魚たちは守られている。
そこまでして岩魚を釣らなければいけないのかと言われると、どうにも肩身が狭いところであるが、今、物理的にこの溪に立つことができる釣り師は僕だけである。
海賊王になるのが誰であろうと口を挟む筋合いではないけれど、この溪の源流王になったのはこの僕である。
この溪の岩魚は背肉のつき方が違う。
釣りの手を暫し休めて、魚体を手に取ってみるとよくわかる。
溪師の現役寿命は総じて短い。
僕が師事している先達は、この溪を拓き、かつ君臨したのであるが、あるとき円満に引退して、持てるものを気前良く僕に伝授した。
英雄の引き際はこうでなきゃいけない。
いずれ僕が身を引けば、この溪への人知れぬ経路は程無く塞がる。
人跡はきれいに消える。
溪は閉じる。
ざわめく万物の声の聞き手はいなくなる。
若い諸君、チャンスがあったら挑戦したまえ。
全てをそこに置いておく。
相応の覚悟が必要であるがね。
僕もそう長くはもたないよ。
持てる覇気を尽くし、満身創痍で帰り着く。
どんな釣り師でも、釣りのおしまいは、「ただいま」でなければならない。
僕にとっては一向にうだつの上がらない我が家ではあるけれど。
さて、乾杯。
少しばかり、上目遣いに。
Posted by SFM at 20:17│Comments(2)
│フライフィッシング
この記事へのコメント
こんばんは(^^)/
今回の記事も、第三のビールを片手に楽しく拝読させていただきました。印象深い内容で、第三ではなく第一のビールを選択すれば良かったです(^^)
本当に見事な釣果!!渓流釣り素人の自分にとっては、信州ってどこもこんなに釣れる場所なのか、と思っていましたが、やはりこの場に辿り着くには相応の対価が必要なのですね。
それにしても大きな蛇ですね~(^-^; 僕は渓流釣りが好きなくせに、どうしても蛇だけには遭遇したくありません・・・。
今日の温泉は足先が浮上していなかったですね(笑) それだけ過酷な釣りだったのでしょうか(^^♪ お疲れさまでした(^^)
今回の記事も、第三のビールを片手に楽しく拝読させていただきました。印象深い内容で、第三ではなく第一のビールを選択すれば良かったです(^^)
本当に見事な釣果!!渓流釣り素人の自分にとっては、信州ってどこもこんなに釣れる場所なのか、と思っていましたが、やはりこの場に辿り着くには相応の対価が必要なのですね。
それにしても大きな蛇ですね~(^-^; 僕は渓流釣りが好きなくせに、どうしても蛇だけには遭遇したくありません・・・。
今日の温泉は足先が浮上していなかったですね(笑) それだけ過酷な釣りだったのでしょうか(^^♪ お疲れさまでした(^^)
Posted by 太公望
at 2018年07月02日 21:22

太公望さん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
信州に限らず、相当な山岳渓流にも驚くほど釣り師は入渓しています。
そんなこともあって、あまり世間様に胸をを張れることではありませんが、他の釣り師には、まずもって入り込めないような場所に出向くようになったわけです。
これをやると身体には相当堪えます。
けれど、釣りの核心と言いましょうか、そのあたりが覚醒するんですよ。
この蛇はジムグリと言ってなかなか会えない蛇です。
蛇の類は、総じて大人しくて臆病ですよ。
湯舟で足が上がらなかったのはお察しの通りです。
釣果はともあれ、無事に帰ることが何よりではないでしょうか。
いつもありがとうございます。
信州に限らず、相当な山岳渓流にも驚くほど釣り師は入渓しています。
そんなこともあって、あまり世間様に胸をを張れることではありませんが、他の釣り師には、まずもって入り込めないような場所に出向くようになったわけです。
これをやると身体には相当堪えます。
けれど、釣りの核心と言いましょうか、そのあたりが覚醒するんですよ。
この蛇はジムグリと言ってなかなか会えない蛇です。
蛇の類は、総じて大人しくて臆病ですよ。
湯舟で足が上がらなかったのはお察しの通りです。
釣果はともあれ、無事に帰ることが何よりではないでしょうか。
Posted by SFMちゃん
at 2018年07月03日 20:32
