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2017年04月01日

鍋は大勢でつつくばかりが能じゃない

タケダ鍋(仮称であるが)と聞いたとき、なんだか特別な鍋料理かと思ったけれど、水炊きを白だしと大根おろしで和えるだけの簡素な鍋のことなのである。

友人たちにこの鍋を教えたのが、タケダさんという人だから、彼らの内輪で、タケダ鍋と呼ばれているのだそうである。

この鍋の決め手は大根おろしにあると思う。
それこそ馬や牛に食わせるほどに大量の大根をおろすのであるが、それをすっかり使い切っちまうのである。
そのせいか、食べ飽きない良い鍋だと思う。
思いつきで、ブリを薄造りにして、ブリしゃぶをやってみるとさらに良かった。

さてさて、今日の晩御飯は僕一人である。
家人たちは、僕だけを残して外食に出掛けてしまった。
どうやら長女の発案のようであるが、最近の若い人達が言うところの所謂、女子会というやつだろうか。
僕には縁の無い事に違いない。

僕は一人残されたわけであるから、これ幸いとばかりに男の食事をするのである。
しなければならない。

ブリ尽くしにしようと決めるまで、ほんの一瞬であった。
唯一の相談相手は財布の内情ということになるのであるが、刺身の短冊を一大刀買ってくれば事は足りる。
仕事の合間に鮮魚店を覗いてみたところ、今日は宮崎県産の天然ブリが100グラム200円なのである。
ブリは僕を待っていた。
一人で家に残された男に、これ以上似つかわしい夕食が他にあるだろうか。

男の手料理はダイナミックであるが、正確に言えば雑なだけである。

薄造りの柚胡椒風味和え。
やや大ぶりに刻んだタタキ。
ようやく型が揃い始めたホタルイカ。
それらをいそいそと準備して、一杯やり始める。


そうこうするうちに、タケダ鍋が煮えてくる。
すかさず、ブリしゃぶをやる。
この鍋には、僕にとっては少々勿体無い記憶もあるにはあるが、それはそれである。



今夜は一人で食べかつ飲み、飲みかつ食べるのであるが、女子会御一行様が帰って来る前に区切りをつけなければならない。
一人でつつく鍋の妙味は女にわかるものじゃない。
心静かに終わらせたいと思う。


男というものはそういうものである。
ブリ雑炊で、もう一杯だけ飲むことにしよう。
  


Posted by SFM at 20:59Comments(2)釣り師の日常