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2022年05月07日

思わぬところに尺岩魚

前回の投稿で、今年の初入渓は当分先になりそうなことを言っておきながら、舌の根も乾かぬうちに釣りに行っちゃうあたり、釣り師として不徳の致す所であると言わざるを得ない。

ここは比較的近場だけれど、まだやったことがないから、この機会にどうだろうかと持ち掛けてきたのはB場ちゃんである。

実は僕も初めてなのである。

往年の釣り師によると、頻繁にクマが出るとか、帰路に足を踏み外して足の骨を複雑骨折したなど、その類の話が絶えなかったそうであるが、近年では語られることも無く、時代の流れに取り残された感がある。

思慮深いこの男が僕に白羽の矢を立てたということは消去法の結果であり、万一の場合は僕を捨て石として利用してやろうとでも言いたげな思惑がありありと見て取れちゃうから困っちゃうのである。
まあいい。
釣り師というものはそういうものである。
成長したネ。





動く底石、連続するノド、けっこうな高巻き。
加えて、年中頻繁に落石が起きているらしい形跡、そうそう死ぬようなことはないだろうけれど、どちらかと言えば釣り師にとっては悪渓であると思う。

などと、総合的かつ俯瞰的な分析をこの僕にさせておきながら、初めて入渓した川であるにも拘わらず、立て続けに魚を掛け始めるB場ちゃんというこの男、一見したところ謙虚さを醸し、対人関係では常に礼節を携えているように見えて、実はけっこう図太い神経の持ち主ではなかろうかと思わせられる。
しかも咥え煙草である。






どれ。
やってみると、其処彼処の小さなポケットや巻き返しに沈んでいることがわかる。





どこか食いが浅いように思えるけれど、まあ、出てくれるに越したことはない。
付き場との距離を詰めたセコい釣りではあるけれど。






さて。
ほんの小さな鏡に毛鉤を置いたところ、白泡の下から出ちゃったのがこの尺上である。



はっきり言って予定外である。
こればっかりは魔が差したとしか言いようがないのであるが、取るに足らない場所にこのような尺上が付いていることを見抜けなかったことに対しては責任を重く受け止めなければならない。

せっかくであるからB場ちゃんに釣ってもらいたかったのだけれど、釣れちゃったものは仕方が無い。


あまり写真にこだわり過ぎると撮る前に逃げられちゃうよ。
そんな経験、あるでしょ。




適切な時期に入渓すれば相応に釣れる事はよくわかった。




いずれ、遡行ルートを点検して危険箇所を整備しておこうか。