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2017年01月05日

のっぺの味わいはかそけきものなり。

 のっぺという煮物は新潟県の家庭料理。
里芋とか人参とかを薄味で仕上げてあってとてもおいしい。
素朴ではあるけれど、品の良い煮物だと思う。

ほら、おいしそうでしょ。
のっぺの味わいはかそけきものなり。

割烹などに連れて行ってもらうと、さらに上品なプロらしい仕上げをされたのっぺを出されることが多い。

僕は他県民だけれど、母が中越地方の出身だから帰省に連れられて行くたびに食卓に並ぶ常連の小鉢だった。
正直、子供の頃はそれほど好きなわけじゃなかったし、大して気にもせずに出されたから食べていただけだったけれど、歳とともに少しずつこの味の良さがわかるようになった。

今、母の実家を訪ねるときには叔母ちゃんの作るのっぺが無いと僕はとても困る。
加えて、この地方には数え切れないはどの酒蔵がある。従兄弟たちがその度に季節のお酒を吟味してくれているが、のっぺと相性の悪いお酒には出会った事がない。

三年前の春に亡くなった気のいい叔父さんは、飲みきれないほどのお酒と食べきれないほどのご馳走で、「よく来たいやー。」とか言いながら迎えてくれていた。
はた目にはいささか暴飲暴食気味に見える光景だったろうけど、今はとても懐かしい。食卓にはいつも叔母ちゃんの作るのっぺがあった。

叔父さんが生前に誂えた庭を眺めつつ、お酒をやりながらのっぺをつつく。
のっぺの味わいはかそけきものなり。


今は僕が母を帰省に連れて行く立場になってしまったし、当時は先が見えないほど広かった田んぼや水路がすっかり減った。広い道路が開いて大きな建物が建って住宅も増えた。ずいぶんと変わった風景になってしまったけれど、のっぺの味はその頃と同じ。叔母ちゃんからのご褒美ということにさせてもらおう。

時折、こんな風景に出会うと子供の頃を思い出してしまう。
のっぺの味わいはかそけきものなり。


この通り沿いには豆腐屋、酒屋、駄菓子屋、雑貨屋、お寺の門などが並んでいた。すっかり眺めが変わってしまったけれど、まだおぼろげに思い出せる。
のっぺの味わいはかそけきものなり。
 

春になったらお墓参りに行こう。
のっぺを食べに行こう。




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