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2022年02月23日

毛鉤を巻いたのはワケがある

僕に限って言えば、毛鉤を作製するための机は、年間を通じての稼働日数が極めて少ない。
はっきり言って無駄の極みである。

いずれ、道具一式を誰かに譲渡した上で、毛鉤の作製を委託した方がいいのではないかと思わなくもないけれど、周囲には信頼できる委託先の心当たりもなく、どこか人任せにできないところもあって、わかっていながら無駄の垂れ流しを続けざるを得ないのである。





それでも渋々とバイスに向かったのは、試してみたいパターンが思い浮かんじゃったわけで、曲がりなりにも形にしておきたかったからである。

お見せすることはできないけれど、このような毛鉤が良いか悪いかを最終的に決めるのは人間ではなく魚である。
そうは言っても、仮に効果が確認できた暁にはフライフィッシングの概念が根本から変わっちゃうかも知れないのである。
そうなればフライフィッシング関連の業界や従来のフライパターンの考案者の立つ瀬がない。

いずれにせよ、今の時点でこのようなものは誰にも見せるべきではない。
はっきり言えば恥ずかしくて見せられない。

人知れず、下品な笑みを醸すために使いたいと僕は思う。



さて。
先日100円ショップで見つけたピルケースは毛鉤の持ち運びにけっこう具合が良さそうである。

おもむろに、リチャード・ホイットレーをポケットから取り出す瞬間というものは、僕には縁がなさそうである。
  


Posted by SFM at 17:25Comments(2)釣り師の日常

2022年02月13日

死ぬほど旨いお湯割りをやったことはあるかね

ちらほらと解禁の声が聞こえてくる季節ではあるけれど、北信濃の雪は深い。
まだ慌てる必要はない。


僕には作ることができないけれど、ここで豚角煮の粕仕立てが登場する。




これに合わせるのは焼酎乙類のお湯割りであるが、ただお湯で割ればいいってもんじゃなくて、焼酎自体をラップをかけて電子レンジで加熱しておいてから熱湯を注ぐと全くの別物になる。

左党の諸氏にはお役立ち情報満載の弊ブログながら、釣りに役立つ情報はそうそう無さそうであるよ。
  


Posted by SFM at 20:07Comments(2)釣り師の日常

2022年01月23日

岩魚釣り師の雪降ろし

季節は厳冬。
例年にない降雪に右往左往する日々。

雪など放っておいても春になればいずれ溶けるというのが僕の持論であるが、相手が恩人だと事情が違ってくる。

一般的に恩人というものは慎み深いものであるから、こちらからプレゼンテーションをしなければならない。
物事の筋とはそういうものである。

そこで、やはり恩恵を享受している釣友のKONちゃんと示し合わせて、恩人の屋根の雪降ろしに出向いてきたわけである。




近年では、雪降ろしに伴い、作業中に屋根から転落したり、軒下で落下してきた雪の塊の下敷きになって、死亡したり怪我をする事例が多発しているようである。

雪降ろしが必要なのは主に過疎化の進んだ山間地の高齢者世帯である。
各自治体では、必ず二人以上で作業をしたり、携帯電話を持ったりするように呼び掛けているけれど、要するに、そんなことも言っていられなくて、高齢者であろうと無かろうと、一人で屋根に登らざるを得ないわけである。
机上の理論を吐いても無駄である。


そんな万一の事故に備えて、KONちゃんが持ち掛けてきたのが掛け捨ての傷害保険である。
けれど、屋根から落ちて怪我をするようでは岩魚釣り師失格である。
さらに言うと、僕は幾多の渓谷を制した源流王である。
この男は誰にものを言っているのかわかっているのだろうか。
言いたいことはあるけれど、まあいい。
細かいことは任せておけばよろしい。
彼の生業は国内最大手の損害保険会社の代理店である。



その損害保険会社が取り扱う掛け捨て保険は、掛け金は530円であるが、振り込み手数料の440円を含めると970円になっちゃうという本末転倒な保険商品だったわけである。
この男の得意技が安物買いの銭失いであることを忘れていた僕が迂闊であったとしか言いようがない。
もう遅い。

仮にであるが、このような男がレバレッジのかけられた金融商品を取り扱ったらどうであるか。
何だか背筋がゾワゾワしてきちゃう。


さて、黙々と作業をした後は温泉であるが、四日間にわたり体を洗っていなかったというこの男と同じ湯舟に浸からなければならない。
源泉掛け流しとは言え、要するにそういうことなのである。

まあいい。
敢えて多くは語るまい。




KONちゃん、今日はご苦労だったネ。
感染状況が改善したら、この日の話を肴に一杯やろう。


今夜は熟睡の予感。
  


Posted by SFM at 20:56Comments(2)釣り師の日常

2022年01月03日

蕎麦を打つヒマもありゃしねぇ

例年にない悪天候の年末年始。

釣り師は野暮用に明け暮れ、大晦日から元旦にかけてきりきり舞い。

年越し蕎麦はお預けである。


漸く一息ついて、出向いたのは温泉場の共同浴場。





程無く先客が上がって僕の貸切りになる。



壁の向こうは女湯である。

わざわざ覗くわけではないけれど、誰かが入ってきたことぐらいは僕にもわかる。

ザーザーと思い切りのいい掛け湯の気配から察するところ、和服が似合う美人女将などの類ではなさそうである。


人混みが不得手な釣り師ゆえ、二年参りにも初詣にも出向かなくなって久しい。

僕は支払う心算はさらさらないけれど。
電子マネーを導入してまで賽銭を得たいのが現代社会における最先端の神社仏閣のようである。

いずれ、賽銭やお布施のオンライン決済、おみくじのアプリ、お守りや縁起物の商品開発並びに宅配サービス、地鎮祭や七五三などの遠隔開催、お経や祝詞のデータ配信、CFの導入等、工夫次第で神社仏閣としての新しいビジネスモデルを確立した暁には巨額の富が転がり込んでくる可能性もゼロではない。

何より、人手を省き、上納金が掛からなくなれば、氏子や檀家の負担軽減に繋がるのではないだろうか。
まあいい。


さて。
毎年のことながら。
この時期は魚介類の値段が高くて困っちゃう。




何はともあれ、あけましておめでとうございます。  


Posted by SFM at 10:33Comments(4)釣り師の日常

2021年12月26日

無駄な毛鉤を巻いちまった

日本海側にはとびきり強い寒波。
どこにも出掛けないことに決めた。

解禁はまだ先のことだけれど毛鉤は消耗品である。
この際、少しぐらいは補充をしておこうと思い立った直後、つい巻いちゃったのは僕にとっては使い道の無いスタンダードドライ。



こんな面倒な割に扱いにくい毛鉤をわざわざ巻く必要は全く無かったのであるが、こればっかりは魔が差したとしか言いようがない。

自身のことながら支離滅裂と言わざるを得ないのは悲しいけれど。
まあ、それだけ年を取ったということで、これからはそんなことも日常茶飯事に違いない。



それにしてもこの寒さは耐えがたい。

どこにも出掛けないことに決めたと言っておきながら、独り占めの湯。


  


Posted by SFM at 16:25Comments(2)釣り師の日常

2021年11月28日

山漁

山漁という題の本が僕の手元にある。

釣りの紀行文や読み物ではなく、山釣りや職漁に関わる記録書の類だと思う。




初版は凡そ三十年ぐらい前らしい。
今ほどIT環境や交通網も整っていなかった時代に各地を釣り歩き、これほど多岐にわたる情報を収集した著者はどんな釣り師だったのだろうか。
タジタジになっちゃう。




けっこう難しそうな書き方をしているから取り付きにくいかもしれないけれど、内容自体はごくシンプル。

これを読めば忽ち釣果が上がるというわけではないだろうけれど、知っていると知らないとでは大違い。
概ねそのような事が書かれていると僕は思う。


釣友であるサオ狩りのH田サンが貸してくれた本である。
僕が買ったわけではない。



因みに定価は5000円である。
敢えて多くは語るまい。



さて、たまには身体に負荷を掛けなければならない。
手近な里山でも歩こうと思っていたところ、一夜明けてみると雪が積もっちまった。



こんな日に山を歩くのは無理ではないけれど僕はイヤである。


この積雪は熱い中華そばを食いに行く理由としては十分である。





運動不足は蓄積される一方であるがね。




  


Posted by SFM at 20:09Comments(2)釣り師の日常

2021年11月14日

賞味期限切れの釣り師たち

我が釣友たちが等しく直面しているのが高齢化である。

足の痺れ、腰痛、膝の軟骨の磨耗、痛風、いちいち数え始めたらキリがない。

ほんの撫でた程度の釣行にも拘わらず、一週間以上も日常生活に支障が出たなどと聞けば、釣り場に立たせるのは酷である。
僕はそこまで鬼ではない。

けれど、この時代にクルマ横付けで溪魚が釣れるような都合の良い場所がそうそうあるわけもなく、釣り場に介護制度はない。

要するに、山岳渓流に限っては、彼らの釣り師人生はほぼ閉じられちゃったわけである。

精力的に買い集めた釣り具を弄んだり、孫と戯れて元々細い眼をさらに細めたりして、残された時間を穏やかに過ごすことを願うところである。

そうは言っても、遅かれ早かれ僕自身もそうなるわけである。

「子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの。」
「来た道 行く道 二人旅 これから通る今日の道 通り直しの出来ぬ道。」

前置きが長くなったけれど。
自身の老後そっちのけで、親の世代の介護問題に身を削る前途多難な世代。

そんな釣り師たちのささやかな宴である。




湯上りに、旨い料理と地酒が沁みる秋の夜長。









宴たけなわの頃合い。
H田サンが持ち出してきた竹竿。



このH田サンという御仁には、会うたびに違ったサオを見せつけられる。
一体どれだけのサオを抱え込んでいるのだろうか。



このところ、KONちゃんの放歌高吟は極めて長時間に及ぶ。



敢えて口には出さないけれど、隣地境界点で50~60デシベルを超えると騒音規制法や環境基準法などに抵触するのではないだろうか。


一方、他愛なく寝入ってしまったB場ちゃん。
日頃の疲れだろうか。




北信濃の冬は長い。

辛い季節が始まるネ。

年が明けたらまたやろうや。

お湯はいつでも湧いている。
  


Posted by SFM at 18:00Comments(2)釣り師の日常

2021年11月07日

死ぬほど旨い中華そばを喰ったことはあるかネ?

中華そば中盛り。税込み700円



ラーメンの類は世に数多あるけれど、誤魔化そうとすれば忽ち見抜かれるのが中華そばだと僕は思う。

どう逆立ちしても出来ない仕事に対しては、快く対価を支払う用意が僕にはある。

増税前は600円だったのであるがネ。


週末。
群衆が紅葉を求めて中山間地に集結する。

釣り師にとって、紅葉よりも気掛かりなのはラインのループ。



これはこれで、そう誤魔化しは効かなそうであるよ。
  


Posted by SFM at 19:57Comments(2)釣り師の日常

2021年10月24日

新蕎麦 打っちまった

禁漁から半月。
手持ち無沙汰に過ごす日々。

ここで新蕎麦の登場。

これが出ちゃったらイヤでも打たなければならないのがソバソバの実の能力者の辛いところである。




とことん地道な作業ゆえ、飽きやすい性格の持ち主には不適格と言わざるを得ない。

蕎麦好きの諸氏におかれては、自ら打とうなどと考えずに、蕎麦食いに徹することを僕は勧める。


手が悴む厳冬期。

新酒が出来る頃に蕎麦はもっと旨くなる。

寒さに打ち震えつつ、冷水で締めた蕎麦を手繰ってごらんなさいな。





  


Posted by SFM at 20:35Comments(2)釣り師の日常

2021年10月09日

沢靴の寿命 釣り師の寿命

ここ数年、これまで滑ることが無かった足元が何故か滑ることがあって、その頻度は確実に増えているように思える。

その時々の状況次第かもしれないけれど、釣り師の足の裏は水温や水質などの環境変化を感じちゃうのである。


聞く所によると、高齢者が寝たきりになる原因の8割以上が転倒や躓きによるそうである。

そのあたり、物理的に躓く以前に人間的に躓いているとすれば論外ではあるが。


いずれにせよ、ヒヤリハットは今後の危険予知に生かさなければならない。



さて、酷使に耐えた沢靴は今期の禁漁を以って引退である。







僕の引退もそう遠いことではなさそうであるが、もう一足を履き潰すぐらいは持つのではないかと思いたい。



今期に買い足したものはテーパーリーダーと僅かな鉤だけである。

来期に沢靴を奮発するぐらいはいいのではないだろうか。


それでも、フライフィッシングほど安上がりな釣りは無いと僕は思う。

物欲から解脱することが条件であるがね。





  


Posted by SFM at 17:32Comments(2)釣り師の日常