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2020年12月04日

スネークガイドの補修

このサオは継ぎ手の摺り合わせがよくて、抜く時にキュポッという独特の音が出る。

釣りの最中に緩んだことがない。

けれど、数年前に抜けにくくなったことがあって、強引に引き抜いたところ、勢い余って直近のガイドをむしり取ってしまった。

スネークガイドというものはけっこう華奢に出来ているらしい。

そうは言っても、破損した釣り具を放置しておくのはいかがなものか。

ガイドを一箇所付け替えれば済む話であると思いつつ、数年。

要するに、僕は不器用なのである。



ここでそれなりに器用なKONちゃんが登場する。

サオを預かってから仕上げるまで二日。




僕は人を急かす男ではない。
これほど早い仕事をされると気が引ける。

禁漁期は長いのに。

まあいい。
年が明けたら軽く一杯やろう。



  


Posted by SFM at 20:10Comments(2)釣り師の日常

2020年11月29日

釣り師たちの儚い人生 新蕎麦の香り

禁漁期の釣り師のための新蕎麦祭り。

先ごろ出荷が始まった信州産の新蕎麦は近年に無く良い出来である。

あとは打ち手の腕次第。
問題はそこである。



近道は無い。
何事も地道にコツコツ。
手抜きをすればすぐにバレるよ。



昨今の世情を踏まえ、ささやかに蕎麦を手繰るのであるが、釣り場に立つことが覚束なくなった先の知れた釣り師たちであるから、かそけき香りを愛でる機会はこの先何度訪れることだろうか。



その辺り、いちいち口には出さないけれど、打ち手としての責任は一応感じているわけであるがね。








今年の蕎麦は全国的に大豊作
それなら安くて良質の新蕎麦が出回るだろうと思いたいのが人情であるが、そうは問屋が卸さないらしいのである。

このところ、外食業界全体が振るわなくて、蕎麦店の客足が延びず、去年収穫された蕎麦が捌き切れずに倉庫に山積み。
今年の新蕎麦は行き場を無くして生産者は泣くに泣けないのが実情のようである。
何しろ、一般家庭で消費できる食材でないところがミソである。

そういうわけで新蕎麦の出荷は一ヶ月間の期間限定。
あとは新蕎麦をヒネ(厭な言い方だネ)に混ぜて出荷せざるを得ないそうである。

あまり考えたくはないけれど、仮に、名うての名店を訪ね、長時間の順番待ちに耐えて席につき、新蕎麦の張り紙を見かけたとしても、実際には新蕎麦が使われていない可能性が否定できないのである。

そうは言いつつ、近年では玄蕎麦の保管技術が相当に高まっているそうであるから、そのあたりに期待したいところである。



この延し棒の受けはKONちゃんの手製。



彼には以外に器用なところがあるから、やれば出来るのである。
要するに、何事も根気の問題である。



体が言うことを聞かなくなっても釣り師は釣り師。
山国の冬は長いから、やり過ごすのはけっこうしんどい。
機会を作ってまたやろう。

間もなく年の瀬。
寒くなるね。
  


Posted by SFM at 19:28Comments(2)釣り師の日常

2020年11月19日

身も蓋も無いところがワカサギ釣りの妙味

この季節。
魚売り場に並ぶ小ぶりなワカサギを揚げ物でやると堪えられない。




実は、若い頃に何度かワカサギを釣りに行ったことがあって、釣れる時は忙しいけれど、釣れない時はヒマで困っちゃうぐらいヒマなのである。

釣れたと言っても小鉢一杯。
良くて茶碗一杯。
丼一杯を釣るとなると至難の技。


この日の揚げ物の原価はおおよそ100円。

何が言いたいかと言うと、エサに使う紅サシや赤虫より当のワカサギの方が安いのである。
さらに道具や仕掛けなどの備品や消耗品、道中の経費や場所によっては船代がかかる。

100円のワカサギを得るために、どれほどの費用を注ぎ込まなくてはならないのだろうか。

恐らく、ご自身で釣ったワカサギの単価は、一匹あたり数十円から数千円と掴みどころがない。

一見したところ穏やかな風情を醸す釣りのようで、現実は相場師顔負けの世知辛い釣りなのである。


そうは言っても、やってみるとこの釣りはけっこう味わい深いところがあって、食いが立つとつい夢中になったりする。


費用対効果はさておき、広い心で、時にはこんな釣りもいかがだろうか。
  


Posted by SFM at 20:08Comments(2)釣り師の日常

2020年11月15日

源流王と愉快な仲間たち

時節柄、行き場の無い釣り師たちが集う。

何度も温泉に浸かり、いつもの御馳走で盃を傾ける晩秋の日。









さて。
今更ながらではあるけれど、日頃から弊ブログをご覧の数少ない読者諸氏に向けて、改めて源流王の愉快な仲間たちをご紹介申し上げたい。



サオ狩りのH田サン、水害のKONちゃん、旱害のB場ちゃん、悪食のASHIちゃん。客人のビッグマムS水サン。
やむを得ず、仏のN川サンは欠席である。


創立は凡そ30年程前。
当時の会員は30名を超え、代表者、会計担当、監査役を置き、ついでに4名の弁護士まで抱えていた少々ワケありの釣り師集団。
送られてくる会報は某法律事務所名義の配達証明郵便だから穏やかではない。

思えば、豊か過ぎる個性はフライフィッシャーの特性なのだろうか。

複雑な人間関係による紆余曲折の連続。

さらに、大方の釣り師をふるい落とした熾烈な釣り場環境。

生き残ったのは、一見穏やかなる現在の面子である。


しかしながら、時の流れはけっこう早くて、時代のうねりを乗り越えて四半世紀以上を生き抜いた業師揃いとは言え、ご他聞に漏れず、高齢化が進んだ現在では老人会の一歩手前のようで困っちゃうのである。

次世代を担う若い活力の登場は期待できないものだろうか。
会則無し。会費無し。
何より、偉大なる渓谷を制した源流王の出身母体であるよ。



こんなところで寝るな。
いいから飲め。





毎度お馴染みの儀式である。
今回はいつになく長い。




この局面には何度も居合わせているけれど、ほとんど記憶に残らない点を評価したいと僕は思う。
仮に、これがエリック・クラプトンあたりになると、こちらとしても事情が変わって、そうも言っていられなくなってくるのであるが、要するにそういうことなのである。


年が明けたらまたやろう。

その前に、軽く新蕎麦祭りなどはどうだろう。
  


Posted by SFM at 18:35Comments(2)釣り師の日常

2020年11月08日

岩魚釣り師の冬支度

山里まで降りて来た紅葉。




頗る見事ではあるけれど、そうそう呆けているわけにもいかないのが岩魚釣り師である。

毎年のことながら、実家に赴いて冬用タイヤの履き替えをしなければならないのはこの季節の風物詩。

軽自動車とは言え、3台並べてとなると、それなりに骨が折れる。








まあいい。
老若を問わず、女というものは何かと世話が焼けるものであるらしい。
今更ながら、敢えて多くは語るまい。


ここは寒冷地。
雪が降ってから右往左往しても遅いのであって、泥棒を捕まえてから縄を綯うようでは釣り師としての資質を問われる。


さて。
冷凍された干物は、解凍せずに凍ったまま、弱火で炙った方が美味しいことを知ったのはつい最近。
こんがりと柔らかく仕上がった干物の身を毟る秋の夜長。



冬支度は始まったばかり。
先は長い。
  


Posted by SFM at 20:13Comments(2)釣り師の日常

2020年11月03日

釣り師が仕立てる新蕎麦の香り

新蕎麦の出荷が始まったのはつい先月。

初物である。




岩魚釣り師は禁漁になるとヒマだから、というワケではないけれど、今回は大盤振る舞い。

新蕎麦が打ち上がるまでの手順を惜しみなく紹介しちゃうのである。


二八であるよ。



さてさて。
水回しは焦らず入念に。



これを確実に終えたら括って捏ねる。
ここで静かなる覇気を込める。

菊練りからへそ出し。






地延し。




角出し。




本延し。




畳み。




包丁。



焦らずに、歩幅を抑えた山歩きのように、六根清浄などと唱えるといいかもしれないヨ。


仕上げは湯あみ。





聞く所によると、今年の蕎麦は豊作で品質も上物。

けれど、外食の需要が今一つ振るわないようで、せっかくの出来の良い蕎麦粉を捌ききれないかもしれないというのが食品の流通業界の見通しのようである。


新蕎麦のかそけき香り。
想像するだけでは勿体無い。

小粋に手繰って下さいな。
  


Posted by SFM at 20:34Comments(2)釣り師の日常

2020年10月21日

食卓のスズメバチ

一度やってみたかった一品。
盛んなるスズメバチの成虫。
これの揚げ物。




難しいことは何もない。
微塵もためらうことなくこれを素揚げにするだけであるよ。




一方では、悪食にも程があるという声は十分承知しているけれど、むしろ、やむを得ない事情で厭々ながらとは言え、パンケーキやアイスクリームなどをやった後は、例外なく胸やけて困っちゃうのであるから、そのようなご指摘は当たらないわけで、要するに全く問題ないと思うところである。


さて。
肝心の味はどうか。




豆カニや小エビの揚げ物をご想像頂ければよろしいかと思う。
カリカリ、サクサク。
甲殻類の香ばしさ。
微かな征服感。

釣り師なら一度はこれで一杯おやりなさい。
なんて思えてきちゃう。



よもや、このような真似をされるご奇特な御仁はそうはいないと思うけれど、スズメバチの捕獲に際しては十分な安全対策を実施されますように。
念のため。

  


Posted by SFM at 20:26Comments(2)釣り師の日常

2020年10月19日

貉の死骸 カラス肥ゆる秋

釣りに行けばそれなりに疲れるけれど、行かなければもっと疲れる。
屁理屈と思われても仕方ないけれど心底疲れた。
そのあたりが釣り師の摂理であると思い知る週末の午後。


道脇の黒い塊はカラスの群れ。
近付くと忽ち散り散りになって核心部が残る。

貉の死骸である。



いずれ、食べ尽くされて白骨になるだろうけれど、カラスにとってはこの上ない御馳走である。


傍らにはおいしいところを選んで突っつかれたリンゴの実。





僕の体は少々嵩張るから、週に一度ぐらいは体を伸ばして風呂に浸かりたい。




さて。
今夜は何で一杯やろうかね。
  


Posted by SFM at 20:51Comments(0)釣り師の日常

2020年10月10日

クロスズメバチの幼虫で一杯

週末の晩酌。
とっておきの一品。



これをご存知だろうか。



ヂバチ(クロスズメバチ)の幼虫。
いわゆる蜂の子である。


諸事情により、蜂の子の缶詰には迂闊に手が出せないのであるが、実は頂き物なのである。






温かいご飯に混ぜると蜂の子ご飯になるけれど、それは少々勿体無い。


ヂバチに限らず、スズメバチやアシナガバチでも、巣を攻め落とした暁には、幼虫をほじくり出してフライパンでこんがりと炒ってから熱いうちに塩を振ると最高の肴になる。


お食事中の読者諸氏には恐縮ながら、この日の僕の食事はこういうことなのである。
  


Posted by SFM at 08:45Comments(4)釣り師の日常

2020年10月04日

これで最後にしよう ウェーダーの補修

先日、フェルト底が剥がれてしまったウェーダー。
実は漏水もしているようである。

ブーツフットウェーダーは着脱が楽だから何かと重宝なのである。

セメダインスーパーXが大活躍をする。
仮に、アクアシールを使っていたらどれほどの費用がかかるだろう。







傷む箇所は決まってゴムと布のつなぎ目あたり。

その他は上も下も全く健康そのものだから、つい捨てられずに何度も補修を繰り返してきたけれど、今度駄目になったらお仕舞にしようかね。


さて。
実は、僕は日頃からウェーダーを胴長とかバカ長と呼んでいるのであるが、釣具メーカーや小売店がそのように表記したところをついぞ見たことが無い。

「最先端の透湿防水素材を使用したバカ長、未体験の快適な釣りを。」
やっぱり駄目か。



野暮用で出向いたお寺。

ふと、甘い香り。
どこか懐かしい。



ああ、キンモクセイだね。




  


Posted by SFM at 19:26Comments(4)釣り師の日常